大学中退者は、転職すれば年収が増えるの？

転職すると年収は増える？減る？

折角、転職をするのであれば、給料や年収が増えてほしいと思うはずです。

しかし、転職後の年収について総務省が調査した結果では、転職によって年収が減ってしまう人が意外と多いことが分かります。

転職によって、年収が減る人は転職者の内4割です。

逆に増加する人は、3割程です。

転職者の最大の転職理由は「給与額に不満がある」ということなのですが、転職をしたとしても年収を改善することができない可能性はあると知っておきましょう。

しかし、増加する人と、それほど変わらない人を合わせると約6割になります。

転職をする理由は給料額だけでなく、仕事内容や、労働環境、人間関係なども多いので、そのような理由で転職する人にとっては年収の増減はあまり重要ではありません。

そのような場合は、6割の可能性で年収が現状と同じか、増加するのなら転職をするのはよい手段といえます。

転職する年齢によって年収が変わる

転職した人の年収の増減について見てきましたが、上記した図は転職者全体にアンケートを取った結果を表しています。

しかし、転職後の年収は転職をする年齢によって大きく違ってきます。

例えば、就職後3年以内など早期転職者は、転職後の年収がそれほど変わらないか少し増える程度のケースが非常に多いです。

逆に、20代後半の転職に最も適した年齢といわれる時期では、年収が増加するケースが多く、100万単位で増加するようなこともあります。

このような年収が増加するケースが多い状態は、35歳まで続き、35歳以降は転職をすることで年収が減少する人が多くなります。

転職が難しくなる年齢も35歳前後からとなっており、労働市場においての需要が減るために、それに比例して年収も減るという現象が起きているようです。

皆さんが転職をする際には、なるべく20代後半から30代前半で行うことをおすすめします。

大学中退者は転職で年収が増える？

大学中退者の学歴は、企業によって評価のされ方が違う場合が多く、大学中退者としてよりも高卒として評価されることが多く、中には短大卒、大卒などに分類されることもあります。

企業によってどのような形で学歴が評価されるかは分からないのですが、もし高卒や短大卒などとして採用されていた場合、給与水準もその学歴に合わせたものが適用されることになります。

つまり、大卒よりも給料が少なくなるのです。

日本の企業では、学歴別で給与水準が決められて、年功序列で給料が増えていくケースはまだまだ多いので、入社時点の学歴が低く評価されているとどれだけ長く勤めても高学歴の給料を超えることができません。

もし、このような形で採用されていた場合は、転職をすることにより、給与水準が変更されたり、仕事での実績を認められることで年収が大幅に増える可能性があります。

必ずしもこのようになるとは限らないのですが、大学中退後に就職して年収に不満がある場合は、転職をすると年収がどれくらいになるのか調査してみるとよいでしょう。

まとめ

転職者全体で見ると、転職をすることで給料が減る人が多いですが、20代後半前後で転職をする人には、給料が増える人が多いです。

大学中退者は、入社時に適用された給与水準が低い場合は、転職をすることで給料が大幅に増える可能性があります。

20代後半前後で一度、転職をすると給料がどれくらいになるのか調査をしてみるとよいでしょう。