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文部科学省が大学中退問題の調査に乗り出すようです。

最終更新日:2017年10月5日

文部科学省が大学中退問題の調査に乗り出すようです。のアイキャッチ画像大学中退者に必要な情報の少なさに気づいて当サイトを運営しはじめたのですが、いよいよ国も大学中退者問題について調査をはじめるようです。


文部科学省が実態把握に乗り出すことになった「大学中退」 問題は、これまで「学生募集の障害になりかねない」などとタブー視されてきた面が強かった。

だが近年、中退率などを積極的に公表する大学も出始めた。

さら に小中学校のような「担任制」を導入して学生にきめ細かく目配りし、中学・高校レベルの学び直し授業を取り入れるなど中退予防策に力を入れる動きも広がっている。

出典:大学中退:文科省が全国調査へ 年6万人以上、防止策検討

そこで、当サイトを運営し始めて1年数ヶ月が過ぎて感じたことを述べようと思います。

大学中退問題とは?

大学中退をする人には、大学とのミスマッチで中退してしまったり、経済的な理由で中退したり、人間関係で中退してしまう人が多いようです。

こういった人の多くは、不本意に大学を中退してしまっているので問題とされています。

そして、こういった人たちが大学を中退してしまわないように、大学も中退者を減らす努力をしている大学が増えてきています。

ニュース記事にあるように、担任制を導入したり、出席率が悪い人に面談をしたりといったことです。

こういった取り組みは非常に重要なので、ぜひこれからも中退対策を行う大学が増えていってほしいと思います。

しかし、上記した大学中退理由の裏側に、切っても切り離せない大学中退率と関係を持つ数値があります。

大学中退の根本原因とは?

さて、中退理由の原因として、ミスマッチ、経済的理由、人間関係が多いとされているのですが、大学中退率と大きく相関関係がある数値があります。

それは、偏差値です。

偏差値が高ければ高いほど中退率は下がり、偏差値が低ければ低いほど中退率は上がっています。

これがどういったことを表しているのかは詳しく調べてみないと分からないのですが、ミスマッチ、経済的理由、人間関係のどの原因の根本にも偏差値が低い大学に限るということがあるような気がします。

  • 偏差値が低いから、授業もつまらないし辞めてしまおう。
  • 偏差値が低いから、お金がもったいないし、奨学金のような借金を背負うのも嫌だから辞めてしまおう。
  • 偏差値が低いから、一人で頑張るのも嫌だし辞めてしまおう。

という構図が成り立っているような気がしてしまいます。

大学に通う意味は何なのか?

偏差値で中退率が上下してしまう大学に行くことの意味とはそもそも何なのでしょうか?

大学に通っていたころに、大学に行くことの意味についていくつかの大学に通っている人に聞いてみましたが、それ程明確な意味や意義、理由があって大学に行っている人はいませんでした。

つまり、大学にはそもそも行くものだというのが前提としてあり、勉強ができる人は偏差値の高い大学へ、勉強があまりできない人は偏差値の低い大学へという基準しか、高校生の間には持つことができていないのではないかと思います。

高校までは、ほとんどの人が普通科に通っているので、大学でいきなり専門を選ぶというのは難しいはずです。

ですので、とりあえず偏差値で大学を決定して、学科や学部はその時の感覚や興味程度で決めている状態があるのではないでしょうか。

この状態は、大学選びに限った話ではなく、就職活動でも同じようなことが起こっています。

新卒者が何より重視するのは、職種や業界ではなく、企業の規模、知名度です。

誰もが大企業に勤めたいと考えているのです。

そして、離職率でも、大企業であればあるほど離職率は低く、小さい企業であればあるほど離職率は高くなっています。

そして、大企業に行ける確率としては、偏差値の高い大学を卒業している人の方が高い傾向があります。

このあたりに、大学中退の隠された原因があるのではないでしょうか。

大学全入時代と、今だに増え続ける大学の数

大学全入時代という大学の受け入れ人数が大学の志願者数を超える時がすでに来ているとされている中でも、大学の数は増え続けています。

この状況下では、多くの人が大学に行くのは当然と考えてもおかしくないでしょう。

随分昔は、一部の裕福で学習意欲の高い人だけが大学に行くという時代もあったようですが、今や大学は学生にとって義務教育に近い存在になっています。

しかし、大学の内情を見てみると、義務教育のように生徒を指導して学習意欲を高めるような環境にはなく、昔の学習意欲が高い人のための大学として自由を与えるということが重視されています。

こういった環境に義務教育気分で入学した人は、何をして良いのか分からず、お金の無駄遣いなのではないか?と考えてしまう傾向があるような気がします。

上記したように中退対策として担任制や出席率が悪い人への相談などが行われているのは、学生にとって義務教育に近くなっている大学の適応変化なのではないでしょうか。

自由を与えるという大学のあり方が時代に合わなくなり、きっちり指導し、管理する体制が必要になってきているのでしょう。

しかし、こういった対策は学習意欲の高い生徒が集まる、偏差値の高い大学でも必要なのか必要ないのかは一考の余地がありそうです。

大学中退問題は本当に問題なのか?

大学中退は問題とされやすいですが、ここまで見てくると、今は誰もが大学に行けるようになった、これまでで最も豊かな時代であるとも考えられるのではないでしょうか。

その中で、大学中退者が平均すると10%、中退率が高い大学で20%出ていても、ある意味では仕方のない部分もあるのではないかと思います。

大学中退が偏差値と関係しているのは、学習意欲のあるなしとも関係しているので、少なからず学習意欲もなく大学に入ってしまい、問題に出くわして直ぐに辞めてしまったという人もいると思います。

ただ、本当に不本意で大学を辞めてしまっている人というのも、かなりの人数がいると思いますので、今後も高校の進路指導や大学内の構造変革は必要です。

こういった形で調査が行われることにより、大学中退者の実態が分かり対策が強化されていくと思います。

しかし、問題として大々的に取り上げる際には、一概に大学中退を悪いこととしてしまい、大学中退をした人へマイナスのレッテルがつけられてしまわないようには最大の配慮をしてほしいです。

そして、中退を減らす対策を行うのと同時に、中退を選んだ人への進路をより明確にしていくということも必要だと思います。

2014年1月31日に作成

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岸 憲太郎

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