IT業種で人手不足が深刻に！

人手不足がさらに進行

現在の従業員の過不足状況を尋ねたところ、正社員について企業の37.8％が「不足」していると回答し、4割近い企業が正社員の不足を感じている。現在の正社員数が「適正」と判断している企業は49.6％、「過剰」と判断している企業は12.7％となった。

出典：正社員、企業の37.8％で人手不足感

去年の段階では、36.8％の企業が「正社員が不足している」という状況だったのですが、今年はさらに進行して37.8％の企業が人材不足に陥っているようです。

去年は、増税があり一時期経済が停滞していたにも関わらず、さらに人材不足が進んでいるのには驚きです。

去年と変わらず、オリンピックや震災復興需要などから建設業で人材不足が続いているようなのですが、今回の調査では最も人材不足が深刻なのが情報サービス業となりました。

情報サービス業を営んでいる6割近くの企業が人材不足になっているのですから、事態は深刻ともいえるでしょう。

なぜ情報サービス業で人材不足が進んでしまったのでしょうか？

情報サービス業で人材不足が深刻な理由

海外では、情報サービス業といえばgoogleやfacebookなど華々しい企業が多く人気があるにも関わらず、日本のIT企業はどちらかといえば残業や深夜労働が多く辛い仕事というイメージが強いです。

そういったことから、情報サービス業を避ける人は多く、以前から人材不足状態が続いていたのです。

そこに、景気回復による他職種との人材獲得競争が熾烈になり、ますます人材を集められなくなり、業種の中で最も人材不足が深刻になってしまったようです。

しかし、情報サービス業（IT関連の仕事）もどんどん変化してきています。

以前は、新しい業種ということで、労働環境や管理体制が整っていない企業も多かったのですが、今では技術者が働きやすい環境を整える企業も増えてきました。

人材不足がさらに進む中で、情報サービス業の労働環境がさらに良くなっていくことも期待できるでしょう。

また、スマホやあらゆる機械がインターネットで繋がるようになり、以前はインターネットに見向きもしなかった大手企業もネット販売やネットによる情報提供に力を入れるようになってきています。

今後は、インターネットを使うのがより日常的なものとなっていくはずですので、情報サービス業に関する需要はますます増えていきます。

需要が増える中でITに関する専門技術を持っている人は、企業内でも転職市場でも非常に求められていて年収も高くなるケースが多いです。

このように、本来であれば将来性や仕事内容において、非常に魅力的な仕事であるのにイメージで避けてしまうのはもったいないです。

今現在、興味がある人にとってみれば人材不足になっているのですから大きなチャンスといえます。

興味がないと思っている人も、人材育成に力を入れている企業が増えてきているので、一度どのような仕事かチェックしてみて欲しいと思います。

まとめ

景気回復で人材不足が続く中で、ブラック企業という言葉を聞く機会も減ってきたように思います。

以前は、IT職種もブラックといわれる時代がありましたが、ITが世の中に浸透するにつれてIT技術者の重要性は増してきており、待遇も改善してきています。

これからますます、IT技術に長けた人は活躍していけるはずですので、ぜひIT職種にも目を向けてみて下さい。