「未経験歓迎」の表記がある求人には、大学中退者も応募できるの？

1. 未経験歓迎の種類には「就職未経験」「業界未経験」「職種未経験」がある

求人情報サイトで使われている「未経験歓迎」という表記には、

• 「就職未経験」
• 「業界未経験」
• 「職種未経験」

の３つの種類があるので注意が必要です。

1-1. 就職未経験とは

就職未経験とは、これまでに就職経験のない人のことを指します。

この場合の「就職」は正社員就職のことですので、アルバイト経験だけしかない人も就職未経験者ということになります。

就職未経験者を対象とした求人には、大学中退者をはじめ、これまでにまったく働いたことのない人も応募できるので、誰でも応募できる未経験者を対象とした求人と考えてよいです。

このような、就職未経験者を対象とした求人は、就職未経験であること以外に、学歴や年齢だけを条件にしていることが多いです。

「高卒以上」や「大卒以上」「〜歳未満」などの、学歴や年齢条件が表示されている場合には、それらを満たしていれば誰でも応募できます。

1-2. 業界未経験とは

業界未経験とは、職種経験はあっても、業界の経験がない人のことです。

例えば、IT機器の営業をしていた人が、医療機器の営業に転職しようと考えた場合に、営業という職種経験はあっても、IT業界から医療業界の仕事に変わるので業界未経験者になります。

業界未経験者を対象とした求人は、他の業界において、職種についての基本的な知識を身に着けたり、経験を積んでいることを前提としている場合が多く、即戦力に近い形で働くことを期待されている可能性があります。

ですので、まったくの未経験者である就職未経験者が、このような求人に応募しても採用される可能性は低いので、応募する前によくチェックする必要があります。

とはいえ、このような表記があっても、よい人材なら欲しいと考えているのが採用担当者の本音ですので、積極的に応募するのはよいことだと思います。

1-3. 職種未経験とは

職種未経験は、正社員としての就職経験があるけれど、別の職種に転職を希望している人を指します。

例えば、営業職をしていた人が、事務職に転職をする場合に利用できるのが、職種未経験者を対象とした求人です。

職種未経験者を対象とした求人は、職種に関しての経験や知識はなくても、ビジネスマナーやビジネスがどういったものであるのかを知っている人を、採用するために存在します。

仕事経験のない、まったくの素人を採用すると、一から研修をする必要が出てくるので、仕事ができるまでのコストが大きくなってしまいます。

しかし、以前の企業で、入社研修や先輩からの指導を少しでも受けていれば、その分の教育費用を削減することができます。

また、様々な職種を経験した人を採用することで、様々な職種で身に着けた知見を新しい職種でも活かしてもらえることが期待されています。

職種未経験者を対象とした求人に関しても、まったく就職経験がない人は採用されにくい可能性はありますが、必ずしも採用されないということではないので応募してみるのもよいでしょう。

2. まとめ

「未経験可」という同じ表記がされていても、様々な種類があることを知ってもらえたと思います。

多くの場合、応募条件や採用条件の詳細を見ると、どの未経験可であるのかが分かると思いますので、しっかり確認するようにしてみて下さい。

就職未経験者でも応募できる求人が多いサイトについては、

大学中退者におすすめの就職サイト（就職エージェントと求人サイト）16選

で紹介しているのでチェックしてみて下さい。