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最終更新日: 2021年3月19日
大学中退者の就職が厳しい理由は?対策とおすすめ7職種、求人サイトも紹介
大学中退をすると、就職するのが難しいと言われることがあります。
実際、大学中退者は新卒と比べると就職活動の風当たりが厳しくなりがちです。
しかし、大学中退者の就職が厳しい理由や対策方法を知った上で行う就職活動は、何も知らずに行う就職活動と比べて上手く進みやすいです。
この記事では、大学中退者の就職が厳しいと言われる理由と、就職活動を成功させる方法を徹底解説します。
また、大学中退者が就職したときの給料やおすすめの職種7選、おすすめの求人サイトも紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 大学中退者の就職率は34%。就職が厳しいと言われる理由4つ
大学中退をしていても、正社員として就職することは可能です。
実際にこれまでもたくさんの大学中退者が就職活動を成功させています。
しかし、大学中退者の就職活動は厳しく、正社員就職率は34%と、約6割の人が正社員就職できていないのが現状です。 (参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」)
就職活動を成功させるために、まずは大学中退者の就職活動が厳しい理由を知っていきましょう。
1-1. 仕事を継続する力がないと思われる
大学中退には様々な理由がありますが、多くの面接官が大学中退者に対して
「仕事も大変なことが多いのに、大学を途中で辞めた人が仕事を続けられるのか。」
「忍耐力がなく、仕事でも辛い状況になると耐えられないのではないか」
と、仕事を継続する力がないことを懸念します。
企業はできるだけ長く働いてほしいという思いで正社員採用をするので、継続力が無いことが懸念される人材は好まれません。
1-2. 最終学歴が高卒のため、応募できる求人が限定される
大学中退者の最終学歴は「高卒」になるので、就職活動では「高卒以上」「学歴不問」の求人に応募することになります。
「高卒以上」「学歴不問」の求人はたくさんありますが、関心のある仕事や待遇のよい仕事は「大卒以上」で応募すらできないということもあり、大卒と比べると求人は限られます。
また、同じ企業であっても、高卒と大卒では給与や配属先が違うという企業も少なくありません。
限られた求人の中から、自分のしたい仕事や条件のよい企業に採用されるのは簡単ではなく、就職活動中にやむを得ず条件を下げる大学中退者もいます。
1-3. 就職活動について相談できる人が少ない
大学在学中の就職活動では、大学で就職活動の講義が行われたり、面接対策や履歴書対策、個別の進路相談など、様々なサポートが受けられます。
一方で大学を中退すると就職活動の情報を得る機会が少ないので、就職活動をしようと思っても何から始めればよいか分からない人も多いです。
その結果なかなか就職活動に踏み出せなかったり、就職活動で壁にぶつかった時、周りにアドバイスをくれる人がいないために就職をあきらめてしまうこともあります。
1-4. ニートやフリーター期間ができて就職で不利になる
大学中退後、何もしないまま時間が過ぎてしまったり、とりあえずアルバイトを始める人は多いです。
しかし、就職活動ではニートやフリーター期間が長いほど、あまり印象が良くありません。
「大学中退してからのこの期間は何をしていたのですか」
「就職しようと思わなかったのですか」
など、面接ではほぼ毎回この期間について問われ、「行動力のない人」や「計画性の無い人」と思われる可能性があります。
また、就職活動では若さも大きな強みになるので、その点においてもできるだけ若いうちに就職活動を行うことは大切です。
ただし、フリーター期間に関しては、仕事内容や勤務日数などによってプラスの評価になることもあります。
例えば、希望職種と関係する仕事内容のアルバイトをしていた場合や、雇用形態がアルバイトというだけで勤務日数や仕事内容は社員に近いような場合などです。
このようなアルバイトをしていた場合はマイナスな印象は持たれにくく、むしろ履歴書や面接で職歴としてアピールすることができます。
2. 大学中退者が就職活動を成功させるには?
2-1. 中途採用枠の「未経験歓迎」「学歴不問」求人を狙う
求人サイトには「新卒求人サイト」と「転職求人サイト」があります。
新卒求人サイトは大手企業の求人が豊富だったり、どの企業も募集人数が多かったりと、魅力的な内容ですが、新卒求人サイトの対象者はあくまでも新卒者です。
大学中退者は新卒求人サイト自体利用できなかったり、使えたとしても応募できない求人が多いです。
一方転職求人サイトは転職者向けで、職歴の無い大学中退者は対象外だと考える人が多いですが、実は大学中退者が利用すべきなのは転職求人サイトです。
もちろん転職求人サイトには経験者を求めている求人も多く、そのような求人では経験豊富な転職者がライバルになるので、履歴書の時点で不利になってしまうこともあります。
しかし、転職求人サイトの中でも「未経験歓迎」「学歴不問」「高卒以上」などの記載がある求人は、即戦力ではなく若い人材を育成したいと考えている可能性が高いので、職歴の無い大学中退者も採用される可能性が高いです。
大学中退者におすすめの求人サイト
たくさんの求人サイトの中でも、大学中退者におすすめしたいのがリクナビNEXTです。
リクナビNEXTは、全国各地40,000件以上、未経験者向けの求人だけで8,000件以上もあるので、学歴で求人数が限られてしまう大学中退者にとてもおすすめです。
スカウト機能も用意されているので、大学中退者はプロフィールとしてアルバイト経験を書いて登録しておけば、企業側からオファーが届きます。
オファーがきた求人は、書類選考なしで面接に進めるので、リクナビNEXTを利用する場合は忘れずに登録しておきましょう。
全てのおすすめ求人サイトを見たい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
2-2. 大学中退者の就職活動に有利な時期を狙う
大学生は一斉に就職活動が始まりますが、大学中退者は就職活動を始める時期が決まっていません。
もちろん365日いつでも就職活動を始めることができますが、実は就職活動時期によって求人数や採用者数が違います。
大学中退者に最もおすすめの就職活動時期は、求人数が最も多い1~3月です。
1月から3月に出ている求人は新卒採用と同じタイミングなので、未経験歓迎の求人が多く、職歴の無い大学中退者も応募しやすいのが特徴です。
さらに、1月から3月に出ている求人の多くが4月入社を目標にしているので、新卒と同じ研修を受けられる可能性が高いです。
企業にもよりますが、新卒の研修は中途採用の研修よりも一から丁寧に行われるので、社会人経験のない大学中退者もスムーズに仕事を始めることができます。
また、夏のボーナス支給後の9月10月も中途採用の求人数が多くなるのでおすすめです。
欠員を募集している企業が多いため、応募から入社までの期間が短く、早く働きたい人にもおすすめの時期です。
ただし、有利な時期を狙ってそれまで就職活動をしないのは本末転倒です。
有利な時期を待っている間にブランク期間が長くなり、逆に就職に不利になってしまいます。
就職活動が長引くことも予想されるので、どの時期であってもできるだけ早く就職活動を行うことが大切です。
2-3. 就職活動しながら資格取得に励む
大学中退者の就職活動が厳しい理由の一つに、「職歴や資格が無く即戦力にならないこと」があります。
大学中退者は基本的に中途採用枠に応募しますが、「職歴なし」「資格なし」では、経験や資格のあるライバルに負ける可能性が高いです。
職歴はすぐに得ることはできませんが、資格はいつでもチャレンジすることができるので、少しでも有利に就職活動を行うために資格を取得することをおすすめします。
ただし、簡単に取れる資格や、希望職種と関係の無い資格ではあまり意味がありません。
希望職種に就職するためにはどのようなスキルが求められるか、本当に需要のある資格か、いつ試験が行われるかを調べ、計画を立てて勉強しましょう。
しかし、中退後なるべく期間を空けないことが就職活動では大切なので、資格取得だけに専念するのではなく、就職活動と並行して資格取得に励みましょう。
2-4. 中退理由をポジティブに話す
大学中退者の就職活動では、ほぼ必ず「大学中退理由」を聞かれます。
大学中退理由はネガティブになりやすいですが、どれだけポジティブに伝えられるかで面接官からの印象は大きく変わります。
例えば、
「家庭の経済状況が悪化し学費を払えなくなったので中退しました。」
と伝えても問題はありませんが、
「家庭の経済状況が悪化し学費を払えなくなったので中退しましたが、元々営業の仕事に関心があったので、早くから営業経験を積めるチャンスだと前向きに捉えています。」
と伝えた方がより前向きな印象を持ってもらえるでしょう。
面接官も、「どうして営業に関心があったのですか?」と志望動機に話を振りやすく、面接で重要な会話のキャッチボールがしやすいです。
また、ネガティブな経験をポジティブに変えられる人材は、「仕事で失敗しても前向きに頑張ってくれそう」と好印象を残すことができます。
大学中退理由別のより多くの回答例を見たい方は、以下の記事で紹介しているのでチェックしてみてください。
2-5. 大学中退者に強い就職支援サイトを利用する
前述しましたが、大学中退者は就職活動のアドバイスをくれる人が少なく、挫折しやすいです。
就職支援サイトは、就職エージェントとも呼ばれていて、求人紹介や面接対策など就職活動を支援してくれるサービスです。
専任のアドバイザーがつき、就職活動の相談にも乗ってくれるので、大学中退者の就職活動では大きな支えとなるでしょう。
就職支援サイトには、キャリアアップのための転職者向けや第二新卒向けなど様々な種類がありますが、大学中退者は、大学中退者や就職経験の少ない人向けのサイトを利用することが大切です。
数ある就職支援サイトの中でも、大学中退者の採用に積極的な企業を紹介してくれる、大学中退者向けの就職支援サイトがJAIC(ジェイック)です。
JAICでは、無料の大学中退者向け就職講座が用意されていて、
- 大学中退者向けの履歴書、面接対策
- 大学中退者が就職活動でつまづきやすいポイントの解説
- ビジネスマナー対策
など充実のサポートで、大学中退者の就職活動の困難な部分をほとんど取り除いてくれるので、正社員に就職したい人はぜひ活用してみてください。
全てのおすすめ就職支援サイトを見たい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
2-6. ハローワークを利用する
ハローワークにも、大学中退者が応募できる求人がたくさんあります。
ハローワークの求人は、大企業の求人は少なく、中小企業や、さらに規模の小さい零細企業の求人が多い傾向にあります。
求人の紹介以外に、相談員が常駐しているので、就職活動の相談にのってもらえたり、資格取得や技術を身につけられる職業訓練の紹介もしてもらえます。
このようにハローワークでは、求職者向けのさまざまなサービスが提供されていて、全国各地544か所に施設があるので便利に利用できます。
ただし、ハローワークは、幅広い年代の人が利用しているので施設が混雑していることが多く、相談員に時間をかけて相談できないことがよくあるので注意してください。
ハローワークについては、以下の記事でより詳しく解説しているので、こちらもチェックしてみてください。
3. 大学中退者が就職すると給料はどのくらい?
ここまで大学中退者の就職活動について解説しましたが、気になるのは就職するとどのくらい給料が貰えるのかということではないでしょうか。
まずは、「大学中退後に、はじめて正社員就職した初年度の年収」についてアンケートを行ったので結果を見てみましょう。
1位は251~300万円で、大学新卒の初年度平均年収と同等程度であることが分かりました。
1位と僅差の2位151~200万円は、高卒の初年度平均年収と同等程度なので、大学中退者は高卒か大卒いずれかと同じ程度の年収を得ることができるようです。
しかし、初年度の平均年収は大卒、高卒、大学中退者ともに大差はありませんが、残念ながら年齢が上がっていくほどに大卒との差が開いていく傾向があります。
厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」によると、大学や大学院を卒業した場合、全年代の平均月収は男性で39万円、女性で28万円とされています。
一方で高卒の場合、男性で28万円、女性で20万円が平均月収とされていて、男女ともに10万円前後の差があります。
また、月収だけではなく賞与にも差が開くことから、大学・大学院卒の場合、男性の生涯賃金は2億5440万円、女性が1億9,750万円が平均なのに対し、高卒では男性が1億9240万円、女性1億2550万円が平均となっています。(労働政策研究研修機構「ユースフル労働統計 2014」)
生涯年収においては、大卒と高卒で男女ともに5000万円前後の差があります。
このような解説を聞くと、就職意欲が薄くなるかもしれませんが、これは全ての職種の平均です。
どのような学歴でも、経験を積んでキャリアアップ転職をしたり、インセンティブが入る職種を選ぶなど、努力次第で平均以上の年収を得ることが可能です。
4. 大学中退者が就職している職種
ここまで大学中退者の就職活動や収入について解説しましたが、実際にどのような職種に就職していることが多いのでしょうか。
以下の図は、大学中退者が就職した職種を多い順に表しているので、見てみましょう。
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」2015年5月 ※大学中退者には大学院中退者も含まれます。
大学中退者が就職している職種を多いものから見ると、
- 1位 サービス職 27.9%
- 2位 販売職 17.2%
- 3位 専門職・技術職 12.4%
となっていて、これらの職種で全体の6割近くを占めます。
特に、サービス職と販売職は、働ける業界が豊富にあり、募集人数が多いので、多くの大学中退者が就職しています。
大学中退者の就職活動でネックになるのは、
- 大学中退
- 最終学歴が高卒
- 職歴なし
というような経歴。
しかし、これらの職種であれば、経験や学歴に関係なく、人物重視で採用を行う企業を多く見つけられます。
また、専門職・技術職にも、多くの大学中退者が就職しています。
専門職・技術職では、求人の募集要項に知識や技術、資格の条件を設けず、入社してから人材を育てる企業が増えています。
「技術や資格を身につけたい」という意識の高い人なら、未経験からでも十分目指せる職種なので、大学中退者も就職しやすいです。
一方、「輸送・機械運転・建築・採掘」や「運搬・清掃・包装等」の職種には、大学中退者があまり就職していません。
これらの職種は、仕事がキツイというイメージがあり、正社員として働き続けるには不安があることが、大学中退者が就職しない理由の一つです。
5. 大学中退者が就職しやすいおすすめ7職種
上記の大学中退者が就職している職種も参考にしながら、大学中退者が就職しやすいおすすめの7職種について、「仕事内容」「求人募集の傾向」「平均年収」「強みを持つ求人サイト」などについて紹介します。
※平均年収は、DODA「平均年収ランキング2019」他を参考にしています。
出典:DODA「平均年収ランキング2019」
「営業職」学歴を問わずチャレンジできる
営業職は、未経験から就職する人が多い職種です。
営業職の主な職種には、飲食料品営業員、不動産セールス、保険外交員、自動車販売営業員、MR(製薬会社の営業員)などがあります。
求人の募集要項では、学歴や資格、年齢を問われることがほとんどなく、求人数も安定して多くあるので、普通自動車運転免許を持っていれば応募できる求人がたくさん見つかります。
このような理由から、大学中退者が就職しやすい職種なのですが、「飛び込み営業やノルマがつらい」と感じて離職する人も多いです。
営業職を目指して就職活動を行う場合は、自分にあった営業方法や就職先を選択することが重要なポイントです。
新規開拓型の営業職は、精神的な負担が重いかわりに、歩合制の企業が多いので、自分の実力次第で昇進や高額な給料を目指せます。
ルート営業型の営業職は、成果が実感しづらいものの、精神的なつらさは少なくなります。
いずれにしても、「営業職で学んだことは、他の職業でも活かせる」と言われ、コミュニケーション能力やアピール力、判断力などのスキルも身につきます。
- 営業職の平均年収
-
- 保険 約406万円
- 建設・不動産 約430万円
- 医薬品メーカー 約659万円
営業職に強い求人・就職支援サイト
「ITエンジニア職」未経験からでも技術が身に付く
ITエンジニア職は、専門の知識や技術を活かして、情報処理や通信関連の仕事をする職種です。
ITエンジニアの主な職種には、プログラマ、システムエンジニア(SE)、webデザイナーなどがあります。
ITエンジニア職は高度な知識や技術が必要なので、大学中退者は「求人の応募要件を満たせない」と思うことが多いです。
しかし、今現在、IT業界の成長が著しく人材不足が深刻なことから、ITエンジニア職への需要が高く、未経験者OKや資格を問わない求人が多く見つかります。
入社後に、知識や技術を身につけさせたり、企業が必要な資格のサポートをしてくれたりします。
そのため、応募時には、資格や経験がない大学中退者でも目指せる職種です。
また、ITエンジニア職は、未経験や資格なしからはじめても、高いスキルや豊富な経験を身につければ、将来、独立開業やキャリアアップができる可能性が高い職種です。
大学中退者には、就職に対して、強いこだわりや高い意識を持っている人が多いですが、ITエンジニア職は、そのような人たちの要望を満たせたり、学歴に対するコンプレックスを補える職種でもあります。
- ITエンジニア職の平均年収
-
- テクニカルサポート 約419万円
- システムエンジア(SE)・プログラマ 約422万円
- webサービスエンジニア 約429万円
「公務員」受験資格に学歴条件がない職種が多い
公務員は、国や地方公共団体などの職員のことで、公務員試験に合格すると働くことができます。
公務員の主な職種には、市役所職員、都道府県庁職員、警察官、消防官、税務職員、刑務官、入国警備官などがあります。
安定した雇用と給料で、昔から人気がある職業で、恵まれた福利厚生や社会的信用度が高いことも、大きな魅力です。
公務員試験の受験資格は「年齢制限」だけの職種が多いですが、年齢が高くなるとなれない公務員の種類もあるので、興味がある大学中退者は、早めにチャレンジしましょう。
また、公務員には、学費無料の学校で学びながら、国家公務員として給与がもらえる「大学校」や「学校」もあります。
大学中退者の中には、中退を後悔したり、学歴にコンプレックスを持っている人が多いです。
「大学校」や「学校」に通い卒業できれば、こういった思いを軽減できます。
公務員、大学校、学校については、
で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
- 公務員の平均年収(一般行政職の場合)
-
- 地方公務員 約592万円
- 国家公務員 約667万円
「事務職」女性の大学中退者に人気
事務職は、どの世代の女性からも人気No.1の職種です。
事務職の主な職種には、一般事務、営業事務、医療事務、経理、受付、秘書などがあります。
人気の秘密は、
- 座ってできる定型仕事
- 残業がほとんどなく、定時退社
- 求人数が豊富
- 未経験者OK
- 求人条件は「パソコンの基本操作」のみ
というような、働きやすさと応募のしやすさにあります。
そのため、どの企業も事務職の競争倍率は高く、経験者や資格を持っている人が採用されやすくなっています。
また、パートやアルバイトなどの非正規社員を雇用したり、パソコン作業で事務業務が簡略化されたりと、事務職はコストカットの対象になりやすいので、正社員での就職は難しくなっています。
それでも事務職に就職したい人は、他の職種でも応用が利く「MOS」「簿記」「秘書検定」などの資格取得を検討するとよいでしょう。
- 事務職の平均年収
-
- 一般事務 約327万円
- 医療事務 約284万円
- 秘書/受付 約333万円
事務職に強い求人・就職支援サイト
「サービス職」大学中退者が1番多く就職している
サービス職は、大学中退者が最も多く就職している職種です。
サービス職の主な職種には、ホテルスタッフ、飲食店スタッフ、娯楽施設スタッフ、エステティシャン、介護職員、添乗員などがあります。
飲食や衛生、医療・福祉、娯楽など、生活に関するあらゆるものにサービス業があるので、幅広い業種から就職先を選べます。
サービス職は、利用者にサービスを提供する仕事なので、細やかな気配りや対応力が必要です。
そのため、企業の採用選考では、人物重視で評価される傾向が強いので、学歴や資格、経験、年齢を問われることが少なく、入社後に必要な資格を取得することも可能です。
サービス職は、おしゃれな仕事が多いので就職希望者が多いですが、離職者も多い職種です。
早期離職しないためには、自分のやりたいことや興味がある業種の企業をいくつか調べたうえで、就職先を決めることが大事です。
- サービス職の平均年収
-
- フロント業務(宿泊施設・ホテル) 約297万円
- ホール・サービススタッフ 約294万円
- 旅行手配・ツアーコンダクター 約315万円
サービス職に強い求人・就職支援サイト
「販売職」大学中退者が2番目に多く就職している
販売職は、大学中退者が多く就職している職種です。
販売職の主な職種には、家電販売員、携帯ショップ店員、アパレル販売員、スーパー販売員、百貨店販売員などがあります。
来店したお客様に、自社の商品を勧めて販売する仕事なので、接客業に抵抗のない人や、人との会話を楽しめる人に向いています。
求人の募集要項では、学歴や職歴、年齢を問われることがほとんどないので、未経験者でもチャレンジしやすく、自分の好きな商品に関わる就職先を選ぶ人が多いです。
未経験者からはじめても、販売だけでなく、
- 自分の売り場を管理する
- 商品の企画に参加する
- 自分の勧める商品が店頭に並ぶ
といったチャンスもあります。
しかし、立ち仕事が多かったり、理不尽なクレームの対応や不規則な勤務日時などを苦痛に感じる人もいるので、扱っている商品に興味がない人には続かない職業です。
- 販売職の平均年収
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- 店長・販売スタッフ 約328万円
- 百貨店販売員 約320万円
販売職に強い求人・就職支援サイト
「生産工程職」モノづくりにたずさわれる
生産工程職は、製造業界でモノづくりの仕事をする職種です。
生産工程職の主な職種には、食品製造工、化学製品検査工、金属検査工、機械組立工、自動車組立工などがあります。
オートメーション化された工場が多く、マニュアルに従って、製品の製造・加工・組立・検査など、一連の作業を行います。
肉体労働が多いですが、未経験者でもすぐにできる仕事が多いので、求人の募集要項に厳しい条件はなく、アルバイトやパートなどの非正規社員も多く雇用されています。
正社員の場合は、入社後に資格を取得したり、手に職をつけたりと、将来、現場の責任者や技術者として活躍できます。
働いているのは大半が男性で、華やかなイメージがない職種ですが、中小企業から大手企業や外資系のグループ会社まで、幅広い業種や職種の求人募集が数多くあります。
- 生産工程職の平均年収
-
- 機械・金属加工 約382万円
- 生産管理 約474万円
- 品質管理/品質保証 約471万円
生産工程職職に強い求人・就職支援サイト
6. 大学中退をした女性におすすめの職種と就職活動方法
ここまでは、男女関係なくおすすめの職種を紹介してきましたが、男性と女性では就職に対する意識も少し違います。
女性の中には、結婚や出産などの将来を考えて、「正社員を目指さなくても良いのでは?」と思う人も多いです。
しかし、非正規雇用の不安定さや、非正規の女性は正社員の女性と比べて婚姻率が低いという調査結果もあり、安易に正社員を諦めることはおすすめしません。
以下の記事では、大学中退をした女性向けにおすすめの職種と就職活動方法や、女性が大学中退後に選べる8つの進路も紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
大学中退女性がその後選べる8つの進路。おすすめの職種や就職活動方法も解説
7. 大学中退後に就職した先輩の体験談30件
大学中退後に就職した30名の先輩に、就職活動の体験談を作成してもらいました。
- 就職するまでに採用選考に参加した企業数
- 大学中退後の就職活動で困難に感じたこと
- これから就職活動をする大学中退者向けのアドバイス
など、10個の質問に答えてもらっています。
これらの体験談を知ることで事前に対策できることがたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。
8. 大学中退者の履歴書作成方法
大学中退者が履歴書を作成する際に、もっとも注意が必要なのが学歴欄。
履歴書の学歴欄には、必ず大学中退まで記入しましょう。
大学中退者の学歴は、以下のような形式で記入するとよいです。
○年 | 〇月 | △△中学校 卒業 |
○年 | 〇月 | △△高等学校 入学 |
○年 | 〇月 | △△高等学校 卒業 |
○年 | 〇月 | △△大学経済学部経済学科 入学 |
○年 | 〇月 | △△大学経済学部経済学科 中途退学 |
「大学中退をした理由」は、前向きな理由や仕方がない理由で中退した場合には、履歴書に記入するとよいでしょう。
採用担当者は、大学中退者に「大学に通うことを途中で投げ出した人」というようなマイナスのイメージを持っているので、前向きな理由などを書くことで、そのようなイメージがつくのを避けられます。
前向きな理由や仕方がない理由は、以下のように記入します。
○年 | 〇月 | △△大学文学部文学科 海外留学のため中途退学 |
○年 | 〇月 | △△大学社会学部社会学科 経済的な理由で中途退学 |
○年 | 〇月 | △△大学理工学部機械工学科 健康上の理由で中途退学(今現在回復しており業務を行うことに支障はありません) |
もし、中退理由がマイナスの印象を抱かせる場合は、履歴書に書かずに、面接で事情を説明したほうが誤解を生まず理解してもらえます。
以下のように記入しておくのもよいでしょう。
○年 | 〇月 | △△大学商学部商学科 一身上の都合で中途退学 |
9. まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
大学中退者の就職活動は大卒と比べると厳しい部分があるものの、自身の大学中退について話せるよう準備するなど対策することができます。
一人で悩まないように、求人サイトはもちろん、就職支援サイトやハローワークなど様々なサービスを利用してくださいね。
大学中退者に
人気の就職サイトランキング
大学中退者に人気の就職サイトを、ランキング形式で紹介しています。
※ランキング調査期間:2020年1月31日~2021年1月31日
![]() JAIC(ジェイック) |
JAIC(ジェイック)は、大学中退者向けの、研修付きの就職支援サイトです。 大学中退者のために組まれた特別研修プログラムを受講して、中退というコンプレックスを乗り越えて正社員就職を実現できます。 |
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![]() リクナビNEXT |
リクナビNEXTは、大学中退者の利用者が多い人気求人サイトです。 様々な職種や地域の求人に加え、他では得られない大企業の求人も充実しています。 |
![]() ハタラクティブ |
ハタラクティブは、フリーターや大学中退者向けの就職支援サイトです。 まだ新しい就職支援のサービスですが、求職者と年齢が近いキャリアアドバイザーが親身になって相談に応じてくれ、未経験から応募できる求人を紹介してくれます。 |
大学中退者におすすめの就職サイトを全て見たい方は、以下からチェックしてみてください。
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大学中退就職ガイドでは、ご意見、ご感想を募集しています
皆さんからのご意見やご感想をお待ちしています。「ご意見、ご感想を募集しております」のページでコメントを残すことができるので、お気軽にコメントしていただければと思います。
また、当サイトを紹介していただける方も募集しています。紹介の際には、「大学中退就職ガイドを紹介してください。」で案内しているアドレスを使って紹介していただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。