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最終更新日: 2020年9月7日
大学中退者の就職方法!人気求人サイトやおすすめ7職種も紹介
大学中退者が就職するのはなかなか難しく、大学中退後3年以内に正社員就職できた人は4人に1人しかいないという実態があります。
しかし、大学中退者は、効率的な就職活動の進め方を知るだけで、就職率を大きく高めることができます。
ここでは、大学中退をすると就職活動が厳しくなる理由を解説して、大学中退者が就職しやすくなる就職活動方法や人気求人サイト、おすすめ職種を紹介します。
目次
1. 大学中退をすると就職が厳しい理由
学歴を重視する企業が多い
採用選考において学歴を重視している企業は多く、大学に入学できたことよりも大学を卒業することが大事だと考えている企業が多いです。
どれだけ優秀な大学に入学できたとしても何らかの理由で大学中退をした場合、「大学中退=継続力がない」とみなされ、企業は採用することをためらいます。
また頑張って大学に入学したとしても、卒業しなければ最終学歴は「高卒」です。
求人の応募条件を「大卒以上」としている企業の数は多いですが、そのような求人に大学中退者は応募できないため、大卒者に比べて限られた企業の中から就職先を探す必要があります。
そのうえ、高校新卒でもないため、大学中退者は中途採用をメインに就職活動を行わなければなりません。
中途採用の場合、業種や職種によっては経験者の応募も多く、社会人経験や職歴なしの大学中退者は不利になることがあります。
就職活動について相談できる人がいない
就職活動を進めていくうえで誰かに相談したいなと感じることがあると思います。
相談できる相手がいると
- 精神的な支えになる
- 他の人の意見を聞くことで多様な視点を得ることができる
- 相談する相手が専門家などであれば最新の就活ノウハウが得られる
など就職活動を有利に運ぶことができます。
しかし、大学中退者は新卒者のように大学の学生課やキャリアセンターが利用できないので、就職活動の悩みを気軽に相談できる人がおらず手探り状態で就職活動をおこなっています。
一人で就職活動を行っていると壁にぶつかった時に解決策がわからず、就職活動を後回しにしたり、就職することをあきらめてしまう場合も多いです。
だからと言ってやみくもに色々な人に相談することは、やめておきましょう。
多くの人に意見を聞くことで早く悩みが解決できそうだと思う人もいるかもしれませんが、異なる答えが返ってきた場合に結局どの意見が正しいのかわからなくなり余計に混乱してしまうからです。
空白期間ができてしまう
大学中退後に、就職活動を後回しにしたり、アルバイトなどもしていないと、空白期間(何もしていない期間)ができてしまう可能性があります。
空白期間があると、就職活動の際に何をしていたのか必ず確認されるので、うまく伝えられないと評価が低くなります。
また、空白期間が長くなると、それに伴って自身の年齢も高くなっていきます。
しかし、未経験者の就職活動において年齢は、かなり重要です。
年齢が若ければ若いほど成長意欲やコミュニケーション力などを重視した採用を行う企業が多いからです。
逆に年齢が高くなると、経験やスキルを求められることが多くなり社会人経験や職歴なしの大学中退者にとって就職活動がより厳しくなります。
それ以外にも空白期間が長くなると、
- 心身の健康に問題がないのか
- 仕事をする意欲はあるのか
- 責任感や計画性はあるのか
- 採用後すぐに辞めないのか
など企業が求職者の資質に疑問を持ち、採用をためらう原因になります。
しかし、ここで取り上げたことは、正しい就職活動方法を知ることで回避できることがほとんどです。
例えば、大学中退者の場合、面接で必ずと言っていいほど「なぜ大学を中退したのですか?」という質問をされます。
この質問1つに対しても正しい返答の仕方を知っているだけで、採用される可能性を飛躍的に高めることができます。
2. 大学中退者におすすめの就職活動方法3選(人気求人サイトも紹介)
大学中退者も就職活動の方法さえ知っていれば、就職率をかなり高くすることができ、よい企業から内定をもらうこともできます。
ここからは、大学中退者におすすめの就職活動方法を3つ紹介します。
就職支援サイト(就職エージェント)を利用する
就職支援サイトは、正社員経験がない人や、仕事経験が浅い人の就職を支援するサービスです。就職エージェントとも呼ばれます。
正社員を目指す就職活動では、たくさんの求人に応募すれば良いわけではなく、自己分析や企業研究、面接マナーなど、事前準備が成功のカギを握ります。
- どうして競合他社ではなくその企業が良いのか
- その企業のどういうところが自分に合っていると思ったのか
など、「その企業だからこそ」の志望理由が言えないとなかなか採用されません。
就職支援サイトでは、
- 求職者の適性や興味に合った求人の紹介
- 就職に関する相談
- 履歴書の添削、面接対策
などを全て無料で利用できるので、大学の就職課などを利用できない大学中退者も、しっかりと事前準備をして面接に臨めます。
就職支援サイトでは、求職者と企業の両方をよく知った上で求人を紹介してもらえるので、一人で就職活動をするよりも就職率が高く(多くの就職支援サイトで就職率80%以上)、ミスマッチが防げるので入社後の満足度も高いです。
就職支援サイトには、特定の業界に特化したものなど様々な種類がありますが、大学中退者には大学中退者や社会人未経験者を専門とする就職支援サイトがおすすめです。
大学中退者を積極的に採用している企業の求人を紹介してもらえたり、大学中退理由の伝え方を教えてもらえたりと、大学中退者が就職するためのサポートが充実しています。
ただし就職支援サイトで紹介してもらえる求人は、サービスを提供する企業が保有する求人に限られるので、複数の就職支援サイトを利用したり、求人サイトなども活用してみましょう。
以下に、大学中退者に人気の就職支援サイトを載せておくので、ぜひ活用してみてください。
JAIC(ジェイック)は、大学中退者の採用に積極的な企業を紹介してくれる、大学中退者向けの就職支援サイト。
JAICが大学中退者に人気No.1の理由は、無料の大学中退者向け就職講座が用意されているからです。
就職講座では、
- 大学中退者が就職活動でつまづきやすいポイントの解説
- 大学中退者向けに特化した履歴書、面接対策
- ビジネスマナー対策
を行ってもらえます。
受講者の就職率は、大学中退者以外も含めると81.1%ですが、大学中退者に限ると90.7%に達しており、一人で就職活動をする場合の3倍以上の就職率です。
紹介求人は、JAICの厳しい審査基準をクリアした企業だけですので、ブラック企業を含まない優良企業を紹介してもらえます。
就職後にも1年間の無料相談サポートがついているので、就職後の定着率は91.3%に達します。
大学中退者の就職活動の困難な部分をほとんど取り除いてくれるので、正社員に就職したい人はぜひ活用してみてください。
お知らせ
コロナウイルスへの対策として、JAICの就職支援の全工程がオンライン化されています。自宅にいながら就職支援が受けられます。
紹介求人 | 営業、広告・メディア、メーカー、商社、IT通信系、経理、事務等 |
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強み | 大学中退者の就職サポート力に定評があり、高い就職率と就職定着率を実現している。 |
ハタラクティブは、20代の大学中退者やフリーターを対象とした、就職支援サイト。
ハタラクティブでは、正社員経験がない人向けの求人が2,300件以上用意されていて、さまざまな職業の中から希望の仕事を探せます。
キャリアアドバイザーにマンツーマンでサポートをしもらえ、カウンセリングで適職を特定してから求人紹介をしてもらえたり、応募する企業に合わせた面接対策も行ってもらえます。
面倒に感じることが多い、書類提出や面接の日程調整なども、ハタラクティブが代わりに行ってくれます。
これまで約15万人以上の利用者実績があり、就職率は80.4%と、高い水準を維持しています。
以前は関東圏を中心に就職支援を行っていましたが、今は、大阪、名古屋、福岡でも利用可能になっているので、ぜひ活用してみてください。
紹介求人 | 営業、エンジニア、施工管理、デザイナー、事務 |
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強み | 正社員未経験者向けの求人が充実していて、親身なサポートも受けられる。 |
大学中退者におすすめの就職支援サイトや求人サイトを全て見たい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
求人サイトを利用する
求人サイトには大きく分けて二つの種類があります。
大学中退者には、どちらを利用するとよいのか迷う人が多いので、それぞれの求人サイトの特徴と、どちらの求人サイトを使うと大学中退者が採用されやすいのか解説します。
- 新卒求人サイト
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日本では新卒採用が主流なので、新卒者を対象にした求人サイトはたくさん存在します。
新卒求人サイトには、多くの求人が掲載されていて、大企業の求人もたくさんあるので、求職者からは魅力的なサイトに見えます。
しかし、新卒求人サイトの対象者はあくまで新卒者。
大学中退者は、新卒求人サイトを使えなかったり、使えたとしても応募できない求人が多いです。
また、求人に応募できたとしても、新卒者がたくさん応募しているので採用選考で不利になることがよくあります。
新卒求人サイトを利用すると、大学中退者は不利な立場になるので、大学中退者は、転職求人サイトを利用したほうが採用されやすいです。 - 転職求人サイト
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転職求人サイトは、転職者向けなので「大学中退者は採用されにくい」と考える人が多いです。
しかし、大学中退者やフリーターなども転職求人サイトを利用して、企業からたくさん採用されています。
求人サイトには、主に新卒向けと転職者向けの二つしかないので、企業はフリーターや大学中退者などの若者を採用する際にも転職求人サイトを利用しているので採用されやすいのです。
転職求人サイトは、ハローワーク以外では、もっとも多くの求人を保有していて、「未経験者歓迎」や「学歴不問」の求人がたくさん掲載されているので、大学中退者が応募できる求人をたくさん見つけられます。
他では見つけるのが難しい規模の大きい企業の求人が見つかるのも、転職求人サイトの魅力です。
転職求人サイトの利用で注意が必要なのは、就職活動を全て自分一人で行わなければならないことです。
一人でしっかり就職活動が行えればよいですが、大学中退者は、自分に合った求人を見分ける際や面接対策などで、困難を感じることがあります。
もし一人で就職活動を行うのが難しいのであれば、上で紹介した大学中退者向けの就職支援サービスを利用してみましょう。
そして転職求人サイトは、就職支援サイトで得られない、より多くの企業の求人を得るために利用してみてください。
リクナビNEXTは、大学中退者に人気の転職求人サイト。
転職求人サイトとはいえ、「未経験者歓迎」や「学歴不問」の求人がたくさん掲載されているので、そのような求人を利用して大学中退者からたくさん内定者が出ています。
全国各地40,000件以上の求人があり、未経験者向けの求人だけで8,000件以上もあります。
スカウト機能も用意されているので、大学中退者はプロフィールとしてアルバイト経験を書いて登録しておけば、企業側からオファーが届きます。
オファーがきた求人は、書類選考なしで面接に進めるので、リクナビNEXTを利用する場合は忘れずに登録しておきましょう。
「たくさんの求人の中から自分にあった求人を見つけたい」という大学中退者は、リクナビNEXTを利用してみてください。
紹介求人 | 営業、サービス・販売、商社、IT、経理、事務、素材、教育等 |
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強み | 大学中退者が応募できる未経験歓迎の求人を豊富にそろえる。 |
ハローワークを利用する
ハローワークにも、大学中退者が応募できる求人がたくさんあります。
ハローワークの求人は、大企業の求人は少なく、中小企業や、さらに規模の小さい零細企業の求人が多い傾向にあります。
求人の紹介以外に、相談員が常駐しているので、就職活動の相談にのってもらえたり、資格取得や技術を身につけられる職業訓練の紹介もしてもらえます。
このようにハローワークでは、求職者向けのさまざまなサービスが提供されていて、全国各地544か所に施設があるので便利に利用できます。
ただし、ハローワークは、幅広い年代の人が利用しているので施設が混雑していることが多く、相談員に時間をかけて相談できないことがよくあるので注意してください。
ハローワークについては、以下の記事でより詳しく解説しているので、こちらもチェックしてみてください。
3. 大学中退者が就職している職種
大学中退者が就職している職種の特徴を知っていると、就職活動がしやすくなるはずです。
以下の図は、大学中退者が就職した職種を多い順に表しているので、見てみましょう。
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」2015年5月 ※大学中退者には大学院中退者も含まれます。
大学中退者が就職している職種を多いものから見ると、
- 1位 サービス職 27.9%
- 2位 販売職 17.2%
- 3位 専門職・技術職 12.4%
となっていて、これらの職種で全体の6割近くを占めます。
特に、サービス職と販売職は、働ける業界が豊富にあり、募集人数が多いので、多くの大学中退者が就職しています。
大学中退者の就職活動でネックになるのは、
- 大学中退
- 最終学歴が高卒
- 職歴なし
というような経歴。
しかし、これらの職種であれば、経験や学歴に関係なく、人物重視で採用を行う企業を多く見つけられます。
また、専門職・技術職にも、多くの大学中退者が就職しています。
専門職・技術職では、求人の募集要項に知識や技術、資格の条件を設けず、入社してから人材を育てる企業が増えています。
「技術や資格を身につけたい」という意識の高い人なら、未経験からでも十分目指せる職種なので、大学中退者も就職しやすいです。
一方、「輸送・機械運転・建築・採掘」や「運搬・清掃・包装等」の職種には、大学中退者があまり就職していません。
これらの職種は、仕事がキツイというイメージがあり、正社員として働き続けるには不安があることが、大学中退者が就職しない理由の一つです。
4. 大学中退者が就職しやすいおすすめ7職種
上記の大学中退者が就職している職種も参考にしながら、大学中退者が就職しやすいおすすめの7職種について、「仕事内容」「求人募集の傾向」「平均年収」「強みを持つ求人サイト」などについて紹介します。
※平均年収は、DODA「平均年収ランキング2019」他を参考にしています。
出典:DODA「平均年収ランキング2019」
「営業職」学歴を問わずチャレンジできる
営業職は、未経験から就職する人が多い職種です。
営業職の主な職種には、飲食料品営業員、不動産セールス、保険外交員、自動車販売営業員、MR(製薬会社の営業員)などがあります。
求人の募集要項では、学歴や資格、年齢を問われることがほとんどなく、求人数も安定して多くあるので、普通自動車運転免許を持っていれば応募できる求人がたくさん見つかります。
このような理由から、大学中退者が就職しやすい職種なのですが、「飛び込み営業やノルマがつらい」と感じて離職する人も多いです。
営業職を目指して就職活動を行う場合は、自分にあった営業方法や就職先を選択することが重要なポイントです。
新規開拓型の営業職は、精神的な負担が重いかわりに、歩合制の企業が多いので、自分の実力次第で昇進や高額な給料を目指せます。
ルート営業型の営業職は、成果が実感しづらいものの、精神的なつらさは少なくなります。
いずれにしても、「営業職で学んだことは、他の職業でも活かせる」と言われ、コミュニケーション能力やアピール力、判断力などのスキルも身につきます。
- 営業職の平均年収
-
- 保険 約406万円
- 建設・不動産 約430万円
- 医薬品メーカー 約659万円
営業職に強い求人・就職支援サイト
「ITエンジニア職」未経験からでも技術が身に付く
ITエンジニア職は、専門の知識や技術を活かして、情報処理や通信関連の仕事をする職種です。
ITエンジニアの主な職種には、プログラマ、システムエンジニア(SE)、webデザイナーなどがあります。
ITエンジニア職は高度な知識や技術が必要なので、大学中退者は「求人の応募要件を満たせない」と思うことが多いです。
しかし、今現在、IT業界の成長が著しく人材不足が深刻なことから、ITエンジニア職への需要が高く、未経験者OKや資格を問わない求人が多く見つかります。
入社後に、知識や技術を身につけさせたり、企業が必要な資格のサポートをしてくれたりします。
そのため、応募時には、資格や経験がない大学中退者でも目指せる職種です。
また、ITエンジニア職は、未経験や資格なしからはじめても、高いスキルや豊富な経験を身につければ、将来、独立開業やキャリアアップができる可能性が高い職種です。
大学中退者には、就職に対して、強いこだわりや高い意識を持っている人が多いですが、ITエンジニア職は、そのような人たちの要望を満たせたり、学歴に対するコンプレックスを補える職種でもあります。
- ITエンジニア職の平均年収
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- テクニカルサポート 約419万円
- システムエンジア(SE)・プログラマ 約422万円
- webサービスエンジニア 約429万円
「公務員」受験資格に学歴条件がない職種が多い
公務員は、国や地方公共団体などの職員のことで、公務員試験に合格すると働くことができます。
公務員の主な職種には、市役所職員、都道府県庁職員、警察官、消防官、税務職員、刑務官、入国警備官などがあります。
安定した雇用と給料で、昔から人気がある職業で、恵まれた福利厚生や社会的信用度が高いことも、大きな魅力です。
公務員試験の受験資格は「年齢制限」だけの職種が多いですが、年齢が高くなるとなれない公務員の種類もあるので、興味がある大学中退者は、早めにチャレンジしましょう。
また、公務員には、学費無料の学校で学びながら、国家公務員として給与がもらえる「大学校」や「学校」もあります。
大学中退者の中には、中退を後悔したり、学歴にコンプレックスを持っている人が多いです。
「大学校」や「学校」に通い卒業できれば、こういった思いを軽減できます。
公務員、大学校、学校については、
で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
- 公務員の平均年収(一般行政職の場合)
-
- 地方公務員 約592万円
- 国家公務員 約667万円
「事務職」女性の大学中退者に人気
事務職は、どの世代の女性からも人気No.1の職種です。
事務職の主な職種には、一般事務、営業事務、医療事務、経理、受付、秘書などがあります。
人気の秘密は、
- 座ってできる定型仕事
- 残業がほとんどなく、定時退社
- 求人数が豊富
- 未経験者OK
- 求人条件は「パソコンの基本操作」のみ
というような、働きやすさと応募のしやすさにあります。
そのため、どの企業も事務職の競争倍率は高く、経験者や資格を持っている人が採用されやすくなっています。
また、パートやアルバイトなどの非正規社員を雇用したり、パソコン作業で事務業務が簡略化されたりと、事務職はコストカットの対象になりやすいので、正社員での就職は難しくなっています。
それでも事務職に就職したい人は、他の職種でも応用が利く「MOS」「簿記」「秘書検定」などの資格取得を検討するとよいでしょう。
- 事務職の平均年収
-
- 一般事務 約327万円
- 医療事務 約284万円
- 秘書/受付 約333万円
事務職に強い求人・就職支援サイト
「サービス職」大学中退者が1番多く就職している
サービス職は、大学中退者が最も多く就職している職種です。
サービス職の主な職種には、ホテルスタッフ、飲食店スタッフ、娯楽施設スタッフ、エステティシャン、介護職員、添乗員などがあります。
飲食や衛生、医療・福祉、娯楽など、生活に関するあらゆるものにサービス業があるので、幅広い業種から就職先を選べます。
サービス職は、利用者にサービスを提供する仕事なので、細やかな気配りや対応力が必要です。
そのため、企業の採用選考では、人物重視で評価される傾向が強いので、学歴や資格、経験、年齢を問われることが少なく、入社後に必要な資格を取得することも可能です。
サービス職は、おしゃれな仕事が多いので就職希望者が多いですが、離職者も多い職種です。
早期離職しないためには、自分のやりたいことや興味がある業種の企業をいくつか調べたうえで、就職先を決めることが大事です。
- サービス職の平均年収
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- フロント業務(宿泊施設・ホテル) 約297万円
- ホール・サービススタッフ 約294万円
- 旅行手配・ツアーコンダクター 約315万円
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「販売職」大学中退者が2番目に多く就職している
販売職は、大学中退者が多く就職している職種です。
販売職の主な職種には、家電販売員、携帯ショップ店員、アパレル販売員、スーパー販売員、百貨店販売員などがあります。
来店したお客様に、自社の商品を勧めて販売する仕事なので、接客業に抵抗のない人や、人との会話を楽しめる人に向いています。
求人の募集要項では、学歴や職歴、年齢を問われることがほとんどないので、未経験者でもチャレンジしやすく、自分の好きな商品に関わる就職先を選ぶ人が多いです。
未経験者からはじめても、販売だけでなく、
- 自分の売り場を管理する
- 商品の企画に参加する
- 自分の勧める商品が店頭に並ぶ
といったチャンスもあります。
しかし、立ち仕事が多かったり、理不尽なクレームの対応や不規則な勤務日時などを苦痛に感じる人もいるので、扱っている商品に興味がない人には続かない職業です。
- 販売職の平均年収
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- 店長・販売スタッフ 約328万円
- 百貨店販売員 約320万円
販売職に強い求人・就職支援サイト
「生産工程職」モノづくりにたずさわれる
生産工程職は、製造業界でモノづくりの仕事をする職種です。
生産工程職の主な職種には、食品製造工、化学製品検査工、金属検査工、機械組立工、自動車組立工などがあります。
オートメーション化された工場が多く、マニュアルに従って、製品の製造・加工・組立・検査など、一連の作業を行います。
肉体労働が多いですが、未経験者でもすぐにできる仕事が多いので、求人の募集要項に厳しい条件はなく、アルバイトやパートなどの非正規社員も多く雇用されています。
正社員の場合は、入社後に資格を取得したり、手に職をつけたりと、将来、現場の責任者や技術者として活躍できます。
働いているのは大半が男性で、華やかなイメージがない職種ですが、中小企業から大手企業や外資系のグループ会社まで、幅広い業種や職種の求人募集が数多くあります。
- 生産工程職の平均年収
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- 機械・金属加工 約382万円
- 生産管理 約474万円
- 品質管理/品質保証 約471万円
生産工程職職に強い求人・就職支援サイト
5. 大学中退をした女性におすすめの職種と就職活動方法
ここまでは、男女関係なくおすすめの職種を紹介してきましたが、以下の記事では大学中退をした女性向けにおすすめの職種と就職活動の方法を紹介しています。
また、女性が大学中退後に選べる8つの進路も紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
大学中退女性がその後選べる8つの進路。おすすめの職種や就職活動方法も解説
6. 大学中退後に就職した先輩の体験談30件
大学中退後に就職した30名の先輩に、就職活動の体験談を作成してもらいました。
- 就職するまでに採用選考に参加した企業数
- 大学中退後の就職活動で困難に感じたこと
- これから就職活動をする大学中退者向けのアドバイス
など、10個の質問に答えてもらっています。
これらの体験談を知ることで事前に対策できることがたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。
7. 大学中退者の就職面接対策
7-1. 大学中退理由は前向きに、明確に伝える【例文あり】
採用選考では面接がもっとも重視されますが、大学中退者の面接では「大学中退理由」の伝え方が重要になります。
大学中退理由について前向きな理由があると考える人もいますが、面接官が、大学を途中で辞めた人を印象よく受けとめることは基本的にありません。
例えば、大学では学びたいことが無かったので、大学を辞めて就職する場合でも、就職してからも「こんな仕事はしたくなかった」とすぐに辞めるのではないか、と考える面接官は多いです。
ですので、前向きな理由であろうと、後ろ向きな理由であろうと、大学中退をした事実については反省をして、前向きに働くための努力をしている、というような話につなげたほうがよい印象を与えます。
大学を辞めて就職をする先ほどの人の場合であれば、
面接官
「大学中退をした理由を教えてもらえますか?」
応募者
「大学を受験する前に、カリキュラムについて詳しく調べなかったので、大学で学びたかったこととカリキュラムに違いがあり、授業に興味を持てず中退をしました。」
面接官
「もったいないとは思いませんでしたか?」
応募者
「大学中退をしたのは自らの不注意が原因ですので、もったいないことをしたと思っています。」
面接官
「大学中退を通して何か学べましたか?」
応募者
「大学中退を経験したことで、就職に関しては絶対に失敗したくないと考え、御社について事前によく調べるようにしました。そして、〇〇に魅力を感じ応募させていただきました。」
「また、学校でも仕事でも、やりたいことだけができるわけではないと学びましたので、御社ではどのようなことにもはじめから興味がないと思うのではなく、さまざまなことにチャレンジして長く働きたいと考えています。」
というように、反省とその経験から学んだことを話し、前向きな内容につなげると、面接官も「次は頑張ってくれるかもしれない」と期待を持ちます。
面接官は以前のあなたではなく、これからのあなたを見ているので、以前の失敗をしっかり反省して、それを糧とし、今後につなげていける人を採用したいと考えます。
大学中退理由別のより多くの回答例を見たい方は、以下の記事で紹介しているのでチェックしてみてください。
就職面接での、大学中退理由と志望動機の伝え方と回答例文20選
7-2. 面接では、早い段階で大学中退理由を伝えよう
面接では、ほぼ100%大学中退理由を聞かれますが、できるだけ早く伝えること望ましいです。
例えば、面接時間が15分であれば、5分以内に問題を解決し、残り10分をアピール時間に使えます。
大学中退理由を話すタイミングは、面接室に入って着席をした後に、「その日の天候」や「面接会場までの道のり」などについて世間話をすることがあります。
世間話は、面接官が応募者をリラックスさせるために行うことが多いので、マナーに気をつけながらも普段通り和やかに話をすればよいです。
その後、「自己紹介をしてください」など、面接を受ける側が自由に話すことができる指示を面接官から頂いたら、この時点で、大学中退をした事実について軽く話しておくとよいでしょう。
面接官
「自己紹介をしてください」
応募者
「私は、鈴木太郎と申します。9月に○○大学を中退して、今現在は、百貨店で青果品の販売のアルバイトをしています。今年の10月から正社員を目指して本格的に就職活動をはじめ、企業について調べる中で御社に興味を持ち求人に応募させていただきました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
このような形で大学中退について伝えておけば、次の面接官の質問で、以下のように、大学中退理由について深く質問されるはずです。
面接官
「大学中退をした理由について詳しく教えてもらえますか。」
大学中退者が面接で比べられるライバルは、フリーターや正社員未経験者など同じような経歴を持った人たちであることが多いです。
その人達に比べて弱みになる「大学中退理由」を早めに解決すれば、それ以降は、他の人達と対等の状態で面接に臨むことができます。
8. 大学中退者の履歴書作成方法
8-1. 大学中退学歴の書き方
大学中退者が履歴書を作成する際に、もっとも注意が必要なのが学歴欄。
履歴書の学歴欄には、必ず大学中退まで記入しましょう。
大学中退者の学歴は、以下のような形式で記入するとよいです。
~年3月 ~中学校 卒業
~年4月 ~高等学校 入学
~年3月 ~高等学校 卒業
~年4月 ~大学~学部~学科 入学
~年~月 ~大学~学部~学科 中途退学
「大学中退をした理由」は、前向きな理由や仕方がない理由で中退した場合には、履歴書に記入するとよいでしょう。
採用担当者は、大学中退者に「大学に通うことを途中で投げ出した人」というようなマイナスのイメージを持っているので、前向きな理由などを書くことで、そのようなイメージがつくのを避けられます。
前向きな理由や仕方がない理由は、以下のように記入します。
~年~月 ~大学~学部~学科 海外留学のため中途退学
~年~月 ~大学~学部~学科 経済的な理由で中途退学
~年~月 ~大学~学部~学科 健康上の理由で中途退学(今現在回復しており業務を行うことに支障はありません)
もし、中退理由がマイナスの印象を抱かせる場合は、履歴書に書かずに、面接で事情を説明したほうが誤解を生まず理解してもらえます。
以下のように記入しておくのもよいでしょう。
〜年〜月 ~大学~学部~学科 一身上の都合で中途退学
8-2. 採用担当者に「大学中退していても会ってみたい」と思わせる方法
採用担当者が大学中退という学歴だけで落としているのではありませんが、応募者のプラス面よりもマイナス面が気になってしまうと書類審査で落選してしまいます。
大学中退の学歴で落とされないためには、「大学中退という学歴であっても会ってみたい」と思わせるプラスの要素を充実させることが大切です。
- 履歴書の自己PRや志望動機の内容を充実させる
- 履歴書とは別に職務経歴書や自己PR書を作成し添付する
- 資格取得など大学中退後に努力したことをアピールする
など、熱意や努力では他のライバルに負けていないことを伝えましょう。
「未経験歓迎」や「学歴不問」としている企業は、学歴よりも熱意や人柄を重視することがほとんどです。
また、文部科学省の調査で、年間7万9,311人(平成26年度)もの人が大学を中退していることが分かっており、大学中退は決して珍しいことではありません。
大学中退していることをネガティブに捉えすぎず、前向きに就職活動を行いましょう。
大学中退者の履歴書の作成方法や実際の記入例は、以下の記事で1から詳しく説明しているので、実際に履歴書を作る際に参考にしてみてください。
9. 大学中退者が就職した場合の給料
大学中退者が就職すると、どれくらいの給料がもらえるのか疑問を持つ人は多いです。
そこで、「大学中退後に、はじめて正社員就職した初年度の年収」についてアンケートを行ったので結果を見てみましょう。
- 1位 251~300万円(25%)
- 2位 151~200万円(21%)
- 3位 301~350万円(20%)
- 4位 201~250万円(13%)
- 5位 101~150万円(13%)
大卒の人の初年度年収は300万円前後、高卒の人の初年度年収は260万円前後が多いので、大学中退をしていても就職先によっては大卒並みの給料を得ることも可能であることがわかります。
しかし、求人サイトを見てみると、以下のように学歴別に初任給を設定している企業も多いです。
- 大学院卒 240000円
- 大学卒 220000円
- 短大、専門卒 190000円
- 高卒 170000円
このような学歴によって給与が異なる企業では、基本的に大学中退者は高卒と同じ給与になるので、大卒より収入は下がります。
せっかく就職するならある程度良い給与を貰いたいところですが、大学中退後はじめての就職活動では、「大学中退・正社員経験なし」という厳しい条件で採用してもらわなければいけません。
給与を重視しすぎず、やりたいと思った仕事には積極的に応募することをおすすめします。
中退後はじめて就職した企業の給与に納得がいかない場合は、はじめの企業で経験を積むことで、より良い待遇の企業へ転職することもできます。
例えば、ITエンジニアなど専門的な技術が必要な仕事は、スキルを磨くことで転職できる企業の幅が広がります。
中退後はじめての就職先の給与ももちろん大事ですが、その企業で需要のあるスキルを身に着けることができるのかを考えて就職すると、将来的に収入を上げられる可能性が高いです。
10. 大学中退者が資格取得すると就職に有利になる?
就職活動で評価される資格を選ぼう
大学中退者の中には、就職活動をする前に資格を取得し、より優良企業へ就職したいと考える人もいます。
確かに、難易度の高い資格は採用に繋がりやすく、「大学中退者は継続することが苦手」という悪い印象をカバーすることもできます。
また、需要の高い資格を取っておけば、万が一就職先が合わずに辞めてしまったときも、転職先が見つかりやすいというメリットもあります。
しかし、少し勉強すれば取れるような資格や、志望職種に関係の無い資格を取っても就職活動では評価されません。
資格を取るなら、これから就職したい職種や業種で必要となる資格を選ぶことが大切です。
例えば、不動産業界を希望するなら「宅地建物取引士」、事務職を希望するなら「簿記」や「MOS」などがよく知られています。
「宅地建物取引士」は難しい資格ですが、活かせる仕事が意外と多く、取得できれば就職先を広げることができるでしょう。
ただし、資格を取得できれば確実に就職できるという訳ではないので、資格取得だけに時間を割くのではなく、就職活動と勉強を並行して行うことも視野に入れましょう。
就職活動をする前に資格取得をめざすなら、
- 勉強する期間を決めておく
- 志望職種の就職活動で有利になる資格かしっかり検討する
- 長期間の勉強が必要な場合は、就職活動と並行して勉強する
など、資格取得はあくまでも就職のためであることを意識して勉強に励むと良いでしょう。
大学中退者は、資格取得よりも就職活動を優先しよう
ここまで、就職活動の前に資格を取得することについてお伝えしましたが、やはり資格取得より就職活動を優先したほうがよいです。
採用選考では資格の有無があまり重視されないことや、資格取得には、最低でも勉強期間が3か月は必要ですが、それだけ期間があれば資格がなくても就職できる大学中退者が多いからです。
また、難易度の高い資格を取得するために1年以上勉強して、最終的に資格が取れなかったという事態になると、ブランクができて就職活動がより困難になってしまうリスクもあります。
企業は社員の資格取得を奨励していることが多いので、入社後に勉強をはじめると教材費の補助手当が出たり、資格取得後に「資格取得手当て」が出る場合もあります。
資格が無ければできない仕事がしたい場合など、どうしても就職活動の前に資格を取得しなければならない理由がなければ、就職活動をはじめてみるとよいでしょう。
11. 大学中退者が就職活動を行うとよい時期
大学中退者が就職活動をする上で有利な時期は確かにありますが、何より大切なことは大学中退後なるべく早い段階で就職活動をはじめて、ブランク期間を作らないことです。
ほとんどの企業が何をしていたか分からないブランク期間に厳しく、面接では必ずと言って良いほどブランク期間について問われます。
3か月程度のブランク期間であれば、「特に何もしていませんでした」と答えても評価に影響を与えない可能性はあります。
しかし、1年以上など長期のブランク期間があると、働く意欲があるのか疑問を持たれ、採用されるのが難しくなる可能性があります。
大学中退をして他にやることがないのであれば、すぐに就職活動をはじめるとよいでしょう。
就職活動に有利な時期
就職活動に有利な時期に就職活動をはじめたいのでしたら、年初の1月から3月がおすすめ。
中途採用の求人が最も多くなる時期で、さまざまな企業や職種の求人がたくさん出てくるので、就職活動をしやすいからです。
また、1月から3月に就職活動を行い、4月に入社することが決まった場合、新卒の社員も4月から入社するので、一緒に新入社員研修を受けることができて、スムーズに仕事になじめる可能性があります。
大学中退者におすすめのピックアップ記事
ここでは、大学中退者向けにおすすめの記事を2つ紹介します。
国の調査結果を元に、大学中退理由をランキング形式で掲載しています。より具体的な個別の中退理由についても紹介しています。
大学中退率や、「大学中退理由別」「大学偏差値別」「学年別」の大学中退をする人の割合を紹介しています。
大学中退者に
人気の就職サイトランキング
大学中退者に人気の就職サイトを、ランキング形式で紹介しています。
※ランキング調査期間:2020年1月31日~2021年1月31日
![]() JAIC(ジェイック) |
JAIC(ジェイック)は、大学中退者向けの、研修付きの就職支援サイトです。 大学中退者のために組まれた特別研修プログラムを受講して、中退というコンプレックスを乗り越えて正社員就職を実現できます。 |
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リクナビNEXTは、大学中退者の利用者が多い人気求人サイトです。 様々な職種や地域の求人に加え、他では得られない大企業の求人も充実しています。 |
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ハタラクティブは、フリーターや大学中退者向けの就職支援サイトです。 まだ新しい就職支援のサービスですが、求職者と年齢が近いキャリアアドバイザーが親身になって相談に応じてくれ、未経験から応募できる求人を紹介してくれます。 |
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