大学中退後に、就職できない人の特徴とは?
最終更新日:2018年10月23日
大学中退者には、就職活動を続けていても、なかなか就職が決まらない人がいます。
就職が決まらない理由は人それぞれ違う場合もありますが、実は、そういった人たちには「共通する特徴」があります。
その特徴をつぶしていけば、就職できる確率を高められます。
皆さんも同じことをしてしまい、就職活動が難しくならないように、国の調査結果や、長年の就職支援の中で分かった「就職できない人の特徴」について紹介します。
また、「内定がもらいやすくなる対策方法」についても解説しますので、ぜひ参考にして上手に就職活動を行ってください。
調査結果から分かった、就職できない人の特徴
大学中退者の就職できない人の特徴についての調査は行われていないのですが、新卒者の「大学を就職せずに卒業する人の特徴」について、国が調査をしていて、大学中退者も参考にできます。
それが、以下のグラフですので、まずはこちらを見てください。
この調査結果を参考に、就職できない人の特徴と、対策方法について見ていきましょう。
就職活動をスタートするのが遅い
就職できない人の特徴として最も多く上げられているのが、「就職活動をスタートするのが遅い」です。
就職活動をスタートするのが遅い人は、
- 就職活動をはじめる時期を知らない
- そもそも就職活動をしなければならないという気持ちがない
といったように、就職活動を重要なこととしてまだ認識できていないケースが多いです。
しかし、大学生には、就職活動ができるのは卒業までという期限があるので、スタートで出遅れると就職活動が難しくなり、そのまま卒業してしまうことになります。
一方、当サイトを訪れている、大学中退者には卒業という期限はありません。
しかし、中退してから就職活動をスタートするのが遅くなると、その期間は何もしていない空白期間(ブランク期間)になります。
そういった空白期間については、面接で何をしていたのか必ず聞かれるので、答えられないと評価が低くなります。
また、卒業のような期限がないために、就職活動をはじめても、いつまでも本腰を入れて取り組まなかったり、ゆっくり時間をかけて就職活動をする人が多いです。
1件求人に応募して不採用になったら、次に応募するのは1週間後、1ヶ月後となる人もいます。
こういった方法で就職活動を行っている人は、なかなか就職できず、途中であきらめてしまいます。
対策方法
大学中退後に就職活動をはじめる人は、できるだけ早くはじめることはもちろんですが、3ヶ月や半年といった期限を自ら設けるとよいでしょう。
そうすることで、緊張感を持って就職活動に取り組めます。
時間は掛ければかけるほど、就職活動へのやる気はなくなって内定をもらえる確率が低くなるので、早くはじめて、早く終わらせるのが就職活動の必勝法です。
自分の意見や考えを上手く表現できない
2番目の特徴である「自分の意見や考えを上手く表現できない」は、すでに就職活動をはじめているけれど、履歴書や面接が通過できない人の特徴です。
こういった問題を抱えている人は大学生だけでなく、大学中退者にも多くいます。
表現が上手くできない理由は以下の2つです。
- 表現手法を知らない
- 自信がない
どちらも解決するのが難しいように思えるのですが、就職活動に慣れることで、徐々に表現が上手くなる人も多いです。
就職活動を通して、履歴書や面接での表現を工夫したり、慣れていく中で自信をつける人もいます。
しかし、何度も不採用を言い渡されてしまうと、それで余計に自信を失う人もいます。
対策方法
履歴書や面接になかなか自信が持てない人は、就職活動に関しての講座を受講したり、模擬面接や履歴書の添削を受けてみるとよいでしょう。
こういった講座で講師をしている人は、長年の経験から就職活動が上手くいかない人の特徴をよく把握しているので、適切なアドバイスがもらえます。
若者向けの就職活動支援サービスを利用すれば、無料で講座や対策を受けることができます。
以下の記事で大学中退者が利用できる、就職活動支援サービスを紹介しているので不安がある人は利用してみてください。
人に相談しない
3番目の特徴は、「教員や職員に相談をしない」です。
就職活動がうまくいかない人とは反対に、うまくいく人は、人を上手に使っています。
教員や職員だけでなく、友人からもさまざまな情報を得て、就職活動に取り組んでいます。
一方、うまくいかない人は、1人で何もかもやろうとして疲れてしまう傾向があります。
1人で行うと、うまくいかない時に、嫌になって就職活動をやめる人もいます。
就職活動は1人でも行えるのですが、相談できる人がいるだけで精神的に支えられますし、教えてもらった情報から有利に就職活動を進めることもできます。
アンケート結果の、その他の就職活動がうまくいかない人の特徴である、
- 「何をしたらいいのか分からない」
- 「エントリーシートが書けない」
なども、相談をすると解決できます。
対策方法
大学中退者は、1人で就職活動をする人が多いですが、全てを1人で行うことは就職活動を難しくしていると知りましょう。
先ほども紹介したように、就職活動支援サービスなどでしたら気軽に相談ができますし、中退した大学の就職課も利用できる場合があるので活用してみるとよいでしょう。
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採用現場で見た!就職できない人の特徴
ここまでは、国が行った調査結果を参考に、就職できない人の特徴を元にアドバイスを行いました。
これ以降では、実際の採用現場で見てきた、就職できない人の特徴と対策を紹介していきます。
近くで働くことだけを考える
最近になって、就職活動をはじめた人には、地元や自宅の近くで就職をしたいと考える人が増えています。
地元や家の近くの職場であれば、通勤が楽ですし、気持ち的にも気楽に働けるということがあるようです。
こういった傾向を受けて、企業が地元の人を積極的に採用したり、転勤がない雇用形態を用意したりするケースが増えています。
しかし、そういった対応が増えているとはいえ、やはり地域によって求人倍率(※1)は大きく違うので、地元だけで就職することを考えると就職活動がなかなかうまくいかないという場合があります。
※1 求人倍率とは、求職者1人に対して、何件の求人があるのかを表す数値
厚生労働省が、平成28年4月時点の都道府県別の求人倍率(新規学卒者除くパートタイマー含む)を発表しているので見てください。
求人倍率の高い都道府県では、
- 東京都 2.02倍
- 福井県 1.86倍
- 岐阜県 1.77倍
一方、求人倍率が低い都道府県では、
- 沖縄県 0.94倍
- 鹿児島県 0.97倍
- 北海道 1.02倍
となっており、求人倍率が高い地域と低い地域では、2倍の求人倍率の差があります。
最近では、企業の人材不足が進んでいるので求人倍率はどの地域も高い傾向にありますが、それでも地域差は大きいです。
これだけ求人倍率に違いがあると、就職活動を行う地域によって、就職活動のしやすさは大きく変わります。
対策方法
地元では就職が難しい場合には、求人倍率が高い地域で就職活動を行うことを検討してみましょう。
特定の職種しか考えない
就職活動をする人には、特定の職種で働きたいという希望を持っている人が多いです。
- 「経理として働きたい」
- 「プログラマを目指したい」
- 「デザイナーになりたい」
といったように、働く職種を決めて、求人を探している人がたくさんいます。
しかし、職種に関しても、選んだ職種によって求人倍率が大きく違います。
人材関連企業のDODAが、2016年8月に転職者を対象とした職種別求人倍率を調査しているので見てみると、
- 営業系 2.87倍
- 企画管理系 1.85倍
- 技術系(IT・通信) 8.09倍
- 技術系(化学・食品) 0.95倍
- クリエイティブ系 1.47倍
- 販売・サービス系 1.47倍
- 事務アシスタント系 0.26倍
出典:DODA「転職求人倍率レポート」
となっています。
上で見たように就職活動をする地域によって求人倍率は違いましたが、職種別でも求人倍率に大きな差があります。
営業職は、企業で必ず求められる職種なので、時期を問わず安定的に求人倍率が高いです。
IT系の職種は、今の時代に最も求められている職種であることから、求人倍率が非常に高くなっています。
しかし、同じ技術系であっても、化学・食品系になると求人倍率は0.95倍に、事務職にいたっては1人に0.26件の求人しかありません。
これだけ大きな求人倍率の差があるので、選んだ職種によって就職のしやすさは大きく変わります。
対策方法
どうしても働きたい職種があるのであれば、時間をかけてでも、こだわって仕事を探すとよいです。
しかし、一つの職種にこだわり過ぎて、なかなか仕事が見つからず、最終的に就職を諦める人もいます。
なかなか就職できないのでしたら、希望職種の幅を広げることも考えてみるとよいでしょう。
基本的な就職活動対策ができていない
ここまで就職できない人の特徴をいくつか紹介しましたが、基本的な就職活動対策ができていないために内定をもらえないケースも多いです。
就職活動は、
- 自己分析
- 業界分析
- 履歴書作成
- 筆記試験
- 面接
といった段階を経ていくのですが、内定をもらえない人は、これら一つ一つの段階の対策ができていなかったり、中途半端に行っていることがあります。
そういった場合は、もう一度、一つ一つの段階をチェックする必要があります。
自己分析や業界分析がしっかりできていないと、履歴書作成の際に志望動機が書けなかったり、面接で熱意を持って志望理由を伝えたり、PRできません。
また、筆記試験に関しても、試験の傾向は毎回同じケースが多いので、対策をした人と、していない人で、大きく点数が開きます。
面接に関しては、ビジネスマナーを身につけている人といない人では、評価に大きな影響を与える第一印象に差が出ます。
これらの、一つ一つが積み重なって、評価が周りの人に比べて低くなります。
対策方法
まずは一人で、一つ一つの段階を再チェックして、弱い部分をしっかり対策しましょう。
一人で対策を行うのが難しい場合は、親や友人などに協力してもらい、履歴書をチェックしてもらったり、模擬面接官になってもらい感想を聞くとよいでしょう。
こういった対策をしても、まだ不安がある場合には、上でも紹介した就職活動支援サービスで就職活動のプロに相談するとよいでしょう。
若者向けの就職活動支援サービスは、以下の記事で紹介しているので、就職活動がうまくいかない人は活用してみましょう。
まとめ
大学中退後に、就職できない人の特徴と対策方法について紹介しました。
一つ一つの問題点をつぶしていくことで、内定をもらえる確率を飛躍的に高めることができるので、ぜひ参考にして就職活動に取り組んでみてください。
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