大学中退その後の人生とは?大学中退後に選べる9つの進路を紹介
最終更新日:2022年6月21日
毎年数万人もの人が大学中退していますが、インターネットなどで「大学中退すると人生終了」と書かれていることから、不安を感じる人が多いです。
しかし、「大学中退してよかった」と思っている大学中退者もたくさんいます。
この記事では、大学中退者など若者の就職支援を15年以上行ってきた経験や各進路先に取材をして得た情報を元に、
- 大学中退者のその後
- 大学中退後に選べる9つの進路
- 大学中退者の大学中退率と大学中退理由
- 大学中退のメリット・デメリット
- 大学中退を後悔しない人の特徴
について詳しく解説します。
また、企業の採用担当者数百名と情報交換してきた経験を元に、大学中退後の就職活動方法や履歴書の書き方についても解説しているので、大学中退した人にも、大学中退を検討している人にも、役立つ内容となっています。
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1. 大学中退者のその後
1-1. 中退後にしたいと思ったことと、実際にしていたことは同じではない
大学中退者は、中退をしたその後に何をしていたのでしょうか。
大学中退者に「中退後にしたいと思った事」と「中退後に実際にしていた事」について、国がアンケートを行った結果が以下の図ですので見てみましょう。
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」平成27年5月27日
大学中退後は、5割近くの人が「正社員として就職したい」と考えています。
しかし、実際に正社員就職を目指して行動を起こした人は3割ほどしかいません。
本当は正社員になりたかったにも関わらず、
- 中退者が正社員になるための就職活動の仕方がわからない
- 内定をもらえる自信が持てない
- アルバイトとは言っても中退後はフルタイムに近い労働時間で働くため、就職活動の時間を確保するのが難しい
という理由から、就職活動に動きだせない人がたくさんいるからです。
逆に、アルバイトをすることを希望していた人数よりも多くの人が、大学中退後にアルバイトを探したり、アルバイトを継続しています。
アルバイトは気軽に始められますが、そのままフリーターを続けてしまい就職の機会を逃してしまう人もいます。
就職活動やアルバイト以外で、大学中退後に行っていたことには、
- 資格取得の勉強をした 11.1%
- 何もしなかった 9.6%
- 職業訓練を受講するための準備をした 4.4%
- 入学するための準備をした 4.2%
などがあります。
1-2. 大学中退をした女性のその後
上で紹介した「中退した直後にしたいと思ったことと、実際にしていたこと」のアンケート調査の対象者は、大学中退をした男女です。
これを大学中退をした女性に限ると、アルバイトをする人がさらに多くなります。
アルバイトは雇用が不安定ですが、以下のような考え方の女性であれば、会社に縛られないアルバイトという働き方が合っていると言えます。
- 学歴や職業にこだわりがない
- 自由なシフトで趣味に時間を使いたい
- 責任のある仕事をしたくない
また、アルバイトや派遣社員などの非正規社員の経験も、同じ職種での正社員転職で有利になります。
正社員への転職を視野に入れつつ、とりあえず非正規雇用から始める場合は、転職で役立つ経験やスキルが身につく職種を選ぶようにしましょう。
一方で、大学中退女性の中には、将来結婚することを考えて、「無理に正社員就職しなくてもいいかな」という理由で非正規雇用を選ぶ人もいます。
しかし、女性の生涯未婚率は20年前から約3倍増加し、2015年時点では14.1%、約7人に1人が生涯独身であることが分かっているので、いつか結婚するからフリーターでいいという考えは危険です。(平成29年度 少子化の状況及び少子化への対処施策の概況)
結婚せずにフリーターを続ける可能性があること、いつか正社員になろうと考えていても、職歴がないままフリーターを続けてしまうと就職活動でハンデになることを理解した上で、アルバイトをするか、就職活動をするかを選びましょう。
2. 大学中退後に選べる9つの進路
ここからは、大学中退後に選べる、以下の9つの進路について紹介します。
- 正社員就職をする
- 資格取得をする
- 公務員になる
- 別の大学への編入や専門学校へ進学する
- 留学をする
- 起業をする
- フリーターになる
- 休息する
- 再入学する
それぞれの進路について詳しく解説した記事を用意しているので、そちらもチェックしてみてください。
2-1. 正社員就職をする
当サイトを訪問した方の多くが、正社員を目指して就職活動をはじめています。
正社員は、アルバイトに比べて給料が高く、昇給や賞与、退職金も期待できます。
職種によっては、営業成績によってインセンティブが貰える企業もあり、長く勤務するほど非正規雇用との給与差が大きくなります。
また、基本的に無期雇用なので、同じ企業で定年まで働くことができ、職を失うリスクが少ないことから社会的信頼も厚いです。
このように正社員はメリットが多いため、中退後に「特にやりたいことがない」という大学中退者も、まずは正社員を目指した就職活動をはじめてみることがおすすめです。
中退後、何もしていない空白期間(ブランク)が長くなってしまうほど、就職が難しくなるので、できるだけ早く就職活動を始めることが大切です。
とはいえ、就職活動について相談できる人が少ない大学中退者の就職活動は、思うように進まないこともあるでしょう。
当サイトでは、15年以上の就職支援の中で得たノウハウを公開しているので、参考にしてください。
以下の記事では、大学中退者やフリーター専門のアドバイザーが求人紹介をしてくれる就職エージェントと、大学中退者が応募できる「未経験者歓迎」の求人が多い求人サイトを紹介しているので、活用してみてください。
2-2. 資格取得をする
大学中退者には、中退後に資格取得を目指して勉強をはじめる人もいます。
資格取得を目指す人は、宅地建物取引士や簿記など、就職に有利になる資格を選ぶとよいでしょう。
また、税理士や司法書士など、難易度の高い国家資格が必要な仕事では、大学中退も大卒も同じ仕事内容、同等の収入であることが多く、大学中退をコンプレックスに感じにくいというメリットがあります。
ただし、一般企業の採用選考では、仕事に関係しない資格取得をそれほど評価しない傾向があるので、資格取得にかける時間と、資格選びは慎重に行いましょう。
就職後、資格取得の勉強をはじめた人に、勉強のための補助金を出したり、資格取得をした人にお祝い金を出している企業もあるので、大学中退後に資格取得をするか、就職するかを迷っている場合は、就職することがおすすめです。
以下の記事では、大学中退者の就職に役立つ資格について詳しく解説しているので、参考にして下さい。
2-3. 公務員になる
大学中退者も、公務員試験に合格すれば公務員になれます。
公務員試験の受験資格には、年齢条件がありますが、学歴条件を設けていることは少ないので、大学中退者にもチャンスがあります。
高卒程度の試験では、年齢上限が18歳から21歳の場合が多く、大卒程度の試験では、30歳から35歳前後を上限にしていることが多いです。
「高卒程度」「大卒程度」という表記は、試験の難易度や、受験者に要求する能力の目安を表すだけなので、大学中退者はどちらの試験も受験できます。
大学中退者におすすめの職種は、「高卒程度」の試験で、比較的勉強時間が短くても合格できる、警察官や消防官、刑務官や税務職員です。
公務員の仕事は、定年まで働けることや、年功序列制で勤続年数に応じて昇給することから、安定した仕事と言われています。
公務員や公務員試験については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
2-4. 別の大学への編入や専門学校へ進学する
大学中退をしたものの、まだまだ勉強がしたいという人は、別の大学への編入や専門学校に通うことも検討してみましょう。
高校生の時点では、大学を何となく選んだ人も、大学中退をして次の学校を選ぶ際には、どのようなことが学べるのか、十分に調べてから選ぶので、入学後の学生生活に満足している人は多いです。
別の大学に3年次に編入する場合は、
- 前大学で2年次まで修了
- 60単位以上または62単位以上修得済み
という条件が設けられている場合が多いです。
専門学校には、基本的に編入することはできず、1年から通う必要がありますが、美容師や看護師など大卒ではできない仕事を目指すことができます。
以下の記事では、大学中退後に別の大学に編入する方法や、専門学校と通信大学に取材をして得られた、大学中退後に専門学校や通信大学に通う人に役立つ情報を掲載しているので参考にしてください。
2-5. 留学をする
大学中退後には、留学をするという進路を選択することもできます。
留学をする主な方法には、以下の3つがあります。
- 語学留学
- ワーキングホリデー
- 正規留学
ワーキングホリデーを選択すれば、働いて収入を得ながら海外生活を行うことができるので、留学費用を安く抑えることができます。
日本の企業でも外資系企業との取引が増えていることから、英語能力が重視されるようになっており、語学力が高かったり、海外での生活経験があると、就職活動で有利になる可能性があります。
留学に興味がある人は、以下の記事で留学に必要な費用や留学方法について詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
2-6. 起業をする
他の進路に比べて難しい選択肢ではありますが、すでに技術力や資金、人脈、志のどれか一つでもあるのなら、起業を考えてみるのもよいでしょう。
日本ではまだ学生起業家や中退後の起業家は少ないですが、海外では次々に中退者起業家が出てきています。
起業は、収入が0や赤字になるリスクもありますが、収入に上限が無いので、成功すれば大卒の会社員より収入を得ることもできます。
一般的には、一度企業に就職して働けば、仕事の仕方や売り上げを上げるための仕組みを知ることができるので、起業後に成功する可能性が高くなるといわれています。
2-7. フリーターになる
ここまで紹介した進路の中から、自分の進路をまだ決められない場合は、フリーターの道を進むこともできます。
フリーターは社会保障が充実しておらず、安定しているとは言えませんが、正社員と違い勤務時間の拘束がありません。
基本的に残業もないので、自分の都合に合わせて勤務日時を調整することができ、趣味などプライベートを優先して働くことができます。
アルバイトは気軽に始めることができるので、「大学中退後、就職活動を行ったが上手くいかない」「したいことはないけど、お金を稼がないといけない」などの理由で、とりあえずフリーターになる大学中退者は多いです。
20代の頃は、フリーターと正社員で給料に大差はなく、たくさん働けばフリーターの方が収入が高くなることもあります。
しかし、年齢が上がるにつれて正社員との収入の差が広がっていくので、「このままフリーターでいいのかな?」と考える大学中退者は多いです。
30代までフリーターを続けてしまうと就職が難しくなるケースが多いので、「~歳までフリーターを続けて、その年齢を過ぎたら正社員になる」というように、期限を設けておくことをおすすめします。
また、就職活動の際、希望職種に関係するアルバイト経験は評価されやすいので、事務職希望なら事務のアルバイトをするなど、将来就職することを考えてアルバイトを選ぶとよいでしょう。
大学中退後にフリーターをしてから正社員を目指す場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
また、大学中退後に何歳くらいまでフリーターを続けられるのか、どのような理由で正社員を目指して就職活動をはじめるのか知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
2-8. 休息する
大学中退した理由が人間関係や病気などの場合、中退後体調や気持ちが落ち着くまで休息することも大切です。
体調の優れないときに無理をして就職活動を行っても、自信の無さが伝わってしまったり、余計に体調が悪化してしまうこともあります。
実家暮らしの場合は余計に「ニートになってしまって親に申し訳ない...」という気持ちが大きくなりやすいですが、家事を手伝うなどして前向きに過ごすことが大切です。
また、家族には現在の状況や今後の予定を丁寧に説明し安心させてあげると、お互いに居心地良く過ごしやすいです。
ただし、休息期間が長くなりすぎると、社会的にも自分のメンタル的にも就職が困難になってしまうので、1か月や3か月、病状によっては1年など期間を決めておくとよいでしょう。
2-9. 再入学する
一度は退学したものの、少し時間が経つと、同じ大学に再入学したいと考える場合もあるでしょう。
そのような場合、必要な手続きをすれば、再入学できる可能性があります。
ただし、再入学できる期限のある大学がほとんどで、多くの大学で退学後2~4年以内としているので、その期限内に再入学するようにしましょう。
また、大学中退理由によって再入学が認められにくい場合もあります。
病気や怪我が理由でしたら、それらが問題ない状態になっていれば、再入学が認められやすいですが、大学で問題を起こした場合などは、再入学を認めてもらうのは難しくなります。
再入学のための詳しい手続き方法は、以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
3. 大学中退者の「大学中退率」と「大学中退理由」
ここからは、実際に大学中退をした人の「大学中退率」と「大学中退理由」について見ていきましょう。
2020年4月から2021年3月の1年間の大学中退者数は57,913人で、全学生数に占める中退者の割合は1.95%です。
また、大学に通う4年(6年制の場合は6年)間の大学中退率は7%ですので、大学生が100人いると、卒業するころには7人が大学中退していることになります。(中央公論社 大学の実力2019より)
それでは、これらの大学中退者は、どのような理由で大学中退をしているのでしょうか。
以下の図は、文部科学省が、2020年4月から2021年3月の大学中退者を対象に、大学中退理由について調査を行った結果です。
出典:文部科学省「新型コロナウイルスの影響を受けた学生への支援状況等に関する調査」令和3年4月26日
- 【大学中退理由1位】経済的困窮 16.7%
-
2020年度の大学中退理由で最も多いのは経済的困窮で、「親がリストラされた」「働いて家計を支えないといけない」など、本人以外の外的要因であることがほとんどです。
そのため、就職活動においては面接官に納得してもらいやすい大学中退理由の一つです。 - 【2位】転学等 16.1%
-
2位の転学等には、「思っていた勉強ができない」「新たに学びたい分野ができた」といった理由で、別の大学に編入したり、専門学校に転学をする人が主に挙げられます。
進路変更のために大学中退をした人は、大学中退をした時点で次に進む進路を決めているので、中退後すぐに動き出せている人が多いです。 - 【3位】学生生活不適応、修学意欲低下 15.3%
- 3位の学生生活不適応、修学意欲低下には、「人間関係が上手くいかず大学に行くことが辛くなった」「大学とのミスマッチで通っている意味が見いだせない」などの理由が挙げられます。
- 【4位】就職・起業等 13.9%
- 4位の就職・起業等には、「大学に通うより早く働きたい」「起業して成功したい」といった前向きな理由が多いです。
- 【5位】学力不振 6.9%
- 5位の学力不振は、「スポーツ推薦で入学したものの勉強についていけなかった」「単位を落として留年した」など、卒業するために必要な単位取得が見込めなかったケースが主に挙げられます。
ここまで大学中退理由をランキングでお伝えしましたが、実際には以下のように複数の理由が重なっていることが多いです。
- 「人間関係に悩んでいたところに家庭の経済状況の悪化も重なった。」
- 「学業不振で留年しそうだったから進路変更で専門学校に進学した。」
「この理由で大学中退するのは間違っている」というのは無く、「中退後どれだけ後悔しない生活を送れるか」が重要です。
そのためにも、これ以降では大学中退のメリット・デメリットについて知っていきましょう。
もし大学別の中退率に興味があるようでしたら、以下の記事で紹介しているので、こちらをチェックしてみてください。
4. 大学中退の5つのメリット
- 授業料の支払いがなくなる
- やりたいことに専念できる
- 大学内の問題から離れ、環境をリセットできる
- 早くから社会経験を積める
- 自分の人生について真剣に考えるきっかけになる
4-1. 授業料の支払いがなくなる
大学中退理由の1位が経済的理由であるように、それだけ学費や生活費を負担に感じている人が多いです。
経済的理由が主な中退理由でなくても、国立で年間約50万円、私立で約100万円の授業料の負担は大きく、「こんなに高い学費を出してまで大学に行く価値があるのかな」と感じるかもしれません。
大学中退をすると、それ以降は授業料がかからないので、経済的な負担を減らすことができます。
注意点として、学費納入期限までに退学手続きを完了できないと、次の学期の学費も請求されるので、退学を考えたときはまず学費納入期限を確認しておきましょう。
学期の途中で退学しても、一度納めた学費は返ってきません。
4-2. やりたいことに専念できる
勉強やサークルといった大学生活よりもやりたいことがある人の場合、中退することで全ての時間を自由に使うことができます。
例えば、大学中退理由の2位が転学等であるように、大学進学後に本当に学びたいことが分かった人は、専門学校や他大学に通い直すことができます。
また、学校に通い直さない場合でも、学歴よりも技術が重視される仕事で経験を積みたい人、起業したい人、長期留学がしたい人などは、やりたいことに専念できます。
ただし、起業や留学は、大学に通いながらでもできます。
中退をする前に、大学とやりたいことを同時に行えないかを検討してみて、どうしてもやりたいことに集中したい場合に中退すると後悔が少ないでしょう。
4-3. 大学内の問題から離れ、環境をリセットできる
人間関係のこじれや勉強についていけないといった大学内の問題が理由で大学中退を検討する人は少なくありません。
実際に大学中退理由の3位が学生生活不適応、修学意欲低下です。
大学中退すると大学内の問題から離れることができ、中退後どのような進路を選んでも人間関係をリセットし新たな環境で一からスタートすることができます。
しかし、そうは分かっていても、せっかく入学した大学を中退することは簡単に決められないかもしれません。
もし大学中退を決めきれない場合は、休学や学部変更など、中退することなく環境を変えられる方法がないか大学の学生課や家族などに相談してみてはいかがでしょうか。
4-4. 早くから社会経験を積める
大学中退理由の4位が就職・起業等となっているように、大学に通うより早く働きたいと考える人もいます。
中退後すぐに就職する場合、大学の同級生よりも早く社会経験を積むことができます。
学歴よりも経験が重視される職種の場合、中退して早くから仕事をはじめることでスキルが身に付くスピードや昇進できるのが早いというメリットがあります。
また、当たり前ですが仕事をはじめると収入を得ることができるので、経済的な理由で中退を検討している人にとってはメリットといえます。
ただし、職種によっては、大卒のほうが初任給が高かったり、昇進スピードが速い場合もあります。
一度、「高卒」と「大卒」で求人にどのくらい違いがあって、どの条件なら自分が納得できるのか見てから中退を検討することをおすすめします。
4-5. 自分の人生について真剣に考えるきっかけになる
最終的に大学中退をしてもしなくても、中退を検討することは今後の自分の人生について真剣に考えるきっかけになります。
大学生の中には、在学中からきちんと将来設計している人もいますが、特に将来は考えずなんとなく毎日アルバイトやサークルに励んだり、卒業することをゴールに考えている人も少なくありません。
あまり何も考えずに日々を過ごしていた場合、就職活動の時期になってはじめて「資格を取っておけばよかった」「自分が何をしたいのか分からない」と焦ってしまい、就職後に企業とのミスマッチが起こることも少なくありません。
中退を検討することで、自分のやりたいことや譲れない仕事条件が明確になり、将来のために必要な行動を早くからはじめることができます。
大学を卒業する価値が明確になり大学に残る選択をしても、自分の将来に学歴は必要ないと分かり中退を選択しても、自分の将来について真剣に考えてから決断すると、どの進路を選んだ時にも後悔する可能性が低いです。
5. 大学中退の6つのデメリット
- 最終学歴が高卒になり、応募できる求人が限定される
- 面接では大学中退理由を必ず質問される
- フリーターやニートになってしまう
- 奨学金の返済がはじまる
- 親との関係が悪くなる
- 学び直しや資格のための勉強が必要になる
5-1. 最終学歴が高卒になり、応募できる求人が限定される
最終学歴は「最も高い水準の学校を卒業した経歴」を表すので、大学中退者の最終学歴は「高卒」です。
たとえ偏差値の高い大学に通っていたとしても、中退すると高卒として扱われるので、学歴にコンプレックスを感じる可能性があります。
また、学歴が高卒になると、就職活動では「大卒以上」の求人に応募できなくなるので、大卒に比べると応募できる求人数が少なくなります。
関心のある職種や企業が、高卒では応募できない可能性があることを知っておきましょう。
大学中退者の学歴については、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもチェックしてみてください。
大学中退者の最終学歴は高卒?履歴書に大学中退は書かなくてもよい?
中退後は就職エージェントを利用しよう!
就職エージェントでは、カウンセリングを通じて応募者の適正や希望条件を把握し、応募者それぞれに合った求人を紹介してくれます。
大学中退者の就職に強い就職エージェントでは、大学中退者の採用に積極的な企業の求人を多数揃えていて、利用した大学中退者の80%が正社員就職しています。
就職活動全般の相談や、面接対策など、就職活動を多角的にサポートしてくれるので、就職活動に慣れていない大学中退者は必ず利用すべきサービスです。
以下の記事でおすすめの就職エージェントを紹介しているので、ぜひ活用してみてください。
今現在、紹介している就職エージェントは、全てのサービスがオンラインで受けられます。
5-2. 面接では大学中退理由を必ず質問される
大学中退後の就職活動ではほぼ100%「大学中退理由」について質問されます。
中退をよく思っていない面接官の場合、説明してもわかってもらえず、高卒のほうが就職に有利だと感じた大学中退者もいます。
面接官の多くが「大学を途中で辞めたように仕事も投げ出してしまうのではないか」と考えるからです。
大卒や高卒の就職活動では聞かれることのない、マイナスを挽回しないといけない質問があるのは大学中退の大きなデメリットと言えます。
しかし、中退しているだけで不採用になることは少なく、大学中退理由で納得してもらうことができれば、大学中退していても採用されます。
以下の記事では、大学中退理由別の回答例文を解説とともに詳しく紹介しているので、中退理由の伝え方がわからないという人は参考にしてください。
5-3. フリーターやニートになってしまう
大学中退後すぐに就職活動を始めなかったり、就職活動で挫折したりして、フリーターやニートになってしまう可能性があります。
特に、大学中退直後はまだ周りが学生であることが多いので、焦りも少なくとりあえずアルバイトを始めたり、なにもしないまま過ごしてしまいがちです。
しかし、中退後のフリーターやニート期間が長くなればなるほど、就職活動では空白期間としてマイナス要素となってしまいます。
空白期間ができることで、さらに就職が難しくなり、そのままフリーターやニートを続けてしまうことになりかねません。
自分で選んでフリーターやニートになった人を除いて、自分に自信を無くしてしまったり、大学中退を後悔することもあります。
5-4. 奨学金の返済がはじまる
中退すると、これまでの学費が戻ってこないのはもちろんですが、奨学金を借りていた人は振込停止手続きの7か月後から返済がはじまります。
自分で中退を選んだとはいえ、大卒の肩書は得られないのに奨学金の返済はしないといけないことをデメリットに感じる人も多いです。
また、中退後なかなか就職が決まらなかったり、資格取得を目指していて収入が安定しないなど、奨学金を返すことが難しい大学中退者は少なくありません。
奨学金の返済が困難な場合は、手続きをすることで猶予期間がもらえるので、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
5-5. 親との関係が悪くなる
大学中退したいことを親に話すと、多くの親が驚き反対します。
中退後の計画を伝えるなど、話し合いを重ねて認めてもらった人もたくさんいますが、どれだけ話しても理解してもらえなかった人も少なくありません。
何度話し合っても大学中退を認めてもらえない場合、半ば強制的に辞めることになり、親と疎遠になってしまったり会話が減ってしまうケースが多いです。
実家暮らしの場合、親との関係が悪くなると中退後肩身の狭い思いをする可能性があるので、中退前にできるだけお金を貯めて自立できる準備をしておくことがおすすめです。
5-6. 学び直しや資格のための勉強が必要になる
大学中退後、他大学への編入や専門学校への進学、資格取得をする場合、再度勉強を行う必要があります。
大学での勉強が辛くて中退を考えている人にとっては、大学での勉強から解放されてもまた別の勉強をしないといけないのはデメリットといえるでしょう。
大学在学中に編入の受験勉強や資格取得をする場合、もし不合格でも大学生であることに変わりはありませんが、中退後は不合格の場合フリーターやニート期間になってしまうのでプレッシャーは大きくなります。
しかし、在学中に本当に学びたいことがわかった人にとっては、中退後新たな分野の勉強ができることが楽しいと感じ、メリットとなるかもしれません。
6. 大学中退を後悔しない人の4つの特徴
ここまで、大学中退のメリット・デメリットについて解説しましたが、それでも本当に大学中退すべきなのか、中退して後悔しないのか悩む人も多いのではないでしょうか。
ここからは、以下の「大学中退を後悔しない人の4つの特徴」を解説していくので、当てはまる部分があるかチェックしてみてください。
- 大学中退するデメリットより、メリットの方が大きい
- 休学・学部変更・奨学金を検討した
- 大学中退後のプランが明確にある
- 親不孝にならないように中退について親と話し合えている
6-1. 大学中退するデメリットより、メリットの方が大きい
「授業についていけず、勉強することが苦痛で退学したい」「早く働いて家計を支えたい」など、中退を考える理由はさまざまですが、中退を考えるほど悩んでいるということは、中退することで得られるメリットは大きいでしょう。
しかし、上記でも解説しましたが、大学中退にはデメリットも多いです。
一般企業への就職を考えているのなら、卒業したほうが就職しやすいのは確かです。
中退した時は後悔しないと思っていても、大卒との収入の差などを身をもって経験することで、大学中退をコンプレックスに感じてしまうこともあります。
「大学中退という学歴になることに少し不安はあるが、今中退してやりたいことをしないと絶対後悔する。」
「このまま大学に通っていたら精神的に病んでしまうかもしれない。」
など、自分にとっての大学中退のメリット・デメリットをきちんと把握した上で中退した人は、中退を後悔することが少ないです。
6-2. 休学・学部変更・奨学金を検討した
どのような中退理由でも、退学しなくてもよい方法がないか検討しておくと、「あの時は退学が最善だった」と思えるので、後悔することが少ないです。
例えば、休学や学部変更、奨学金などです。
休学には費用が必要ですが、一年間休学をすれば学年が変わるので、人間関係の悩みから解放される可能性があります。
また、学部変更と言って、同じ大学の別の学部に変更できる大学も多いので、勉強についていけない、教授が苦手といった場合は検討してみてください。
また、金銭的な事情で中退する人は、自分が原因でないだけに大学に未練が残ることがあります。
大学の学生センターでは、学費に関して相談に乗ってもらえるので、退学以外の選択肢がないか相談してみましょう。
世帯収入によっては、給付型や利息なしの奨学金の対象となったり、学費の納入期限を延長してくれるなどの対応をしてもらえる場合があります。
6-3. 大学中退後のプランが明確にある
大学中退しようか悩んでいる時は、「どうやって親に話そうか」「早く中退して楽になりたい」と中退するまでのことを考えてしまいがちです。
しかし、大学中退を後悔しないためには、大学中退後のプランを明確に立てておくことが大切です。
大学中退前から就職を決めておいたり、留学や起業などやりたいことの準備をしておきましょう。
明確なプランを立てておくことで、望んでいないフリーター生活を送ることになったり、だらだら過ごして親を心配させてしまう可能性を減らすことができます。
就職エージェントは中退前でも利用できる!
中退後に就職を考えている人は、大学中退者の就職に強い就職エージェントを利用してみましょう。
大学中退者の就職に強い就職エージェントでは、大学中退者を歓迎している企業の求人紹介、履歴書の書き方や模擬面接など、就職活動を多角的にサポートしてくれます。
中退後でももちろん利用できますが、中退前から利用して内定を得てから中退することで、中退後の人生が安定します。
以下の記事では、大学中退者の就職に強い就職エージェントを紹介しているので、ぜひ利用してみて下さい。
6-4. 親不孝にならないように中退について親と話し合えている
大学中退前に親ときちんと話し合えている人は、中退後の進路で親に背中を押してもらえるので、中退を後悔することが少ないです。
大学中退をしたいことを話すと、はじめは多くの親が、
- 「大学を中退すると優良企業に就職できず、将来苦労するのではないか」
- 「就職活動が上手く行かず、ニートやフリーターになってしまうのではないか」
と子供の将来を心配して反対します。
しかし、大学退学手続きには親の印鑑やサインが必須なので、親の同意なく退学することはできません。
親に大学中退を認めてもらうには、
- 親の気持ちを理解し、大学まで行かせてくれたことを感謝する
- 親が安心できる中退後の進路を具体的に伝える
- 中退したい理由は正直に伝える
といったことが大切です。
また、「大学中退は親不孝だ」と耳にすることがあるかもしれませんが、親に認めてもらった中退は決して親不孝ではありません。
中退後、社会人として自立できれば、親を安心させることができるでしょう。
以下の記事では、親不孝にならないためにできることや、親に大学中退を納得してもらうための方法を詳しく解説しているので、よければ参考にして下さい。
また、親の視点から、「子供が大学中退を考えている時にできること」について以下の記事で解説しているので、この文章を親御さんが見られた場合は、こちらをチェックしてみてください。
7. 大学中退者の就職活動で大切な6つのこと
- 大学中退後の空白期間が短いうちに就職活動を行う
- 履歴書に大学中退まで記載しておく
- 大学中退理由を前向きに伝える
- 若手を積極採用している企業に応募する
- 大学中退後に就職した先輩の体験談を参考にする
- 就職エージェントを利用する
7-1. 大学中退後の空白期間が短いうちに就職活動を行う
大学中退後、就職活動をしようと思っていてもなかなか動き出せない人は少なくありません。
体調が優れないなど休息が必要な場合もあり、何もしていない期間は人生において必要な時間かもしれません。
しかし、大学中退後のフリーター期間や何もしていないニート期間は「空白期間」と呼ばれ、その期間が長くなるほど、
- 「楽な方へ逃げてしまう人ではないか」
- 「目的なく大学中退したのではないか」
と思われて就職活動で不利になってしまいます。
そのため、中退後特にやりたいことがない人や休息の必要ない人は、できるだけ早く就職活動を始めることが重要です。
7-2. 履歴書に大学中退まで記載しておく
大学中退について履歴書に書くと不利になるのではと考える人は多いですが、履歴書には大学中退の学歴までしっかり書いておきましょう。
大企業でない限り大学中退をしているという理由で簡単に不採用にはしないですし、大学に入学できるだけの学力があると評価されることもあります。
もし大学中退と書かないで、高卒とした場合、高校卒業後から就職活動をはじめるまでの期間が空白期間になります。
空白期間は就職活動でマイナス評価をされることが多く、面接では空白期間について必ず質問されます。
空白期間について嘘をついて説明したとしても、面接のプロである採用担当者には見抜かれてしまう可能性が高く、面接で嘘や中退がバレた場合、印象がより悪いです。
逆に大卒にして履歴書を作成すると経歴詐称になり、入社できたとしても最悪解雇される可能性があるのでやめておきましょう。
履歴書に大学中退学歴を書く場合は、以下のように書きます。
<大学中退者の記入例>
<大学中退予定者の記入例>
<短期大学中退者の記入例>
<通信大学中退者の記入例>
<高認や大検に合格後、大学を中退した人の記入例>
<大学中退後に専門学校を卒業した人の記入例>
大学中退理由は、
- 留学などの前向きな理由
- 病気や介護、経済的な理由などやむを得ない理由
の場合は、「大学中退をした人は仕事もすぐに辞めてしまうのでは?」というマイナスイメージをカバーすることができるので、積極的に記入します。
理由を書いておくと、履歴書を見た段階で応募者の人物像が把握しやすくなり、面接がスムーズに進むというメリットもあります。
大学中退理由は以下のように記入します。
理由の書き方に詳細な決まりはありませんが、留学をするために中退した場合、留学先の国名・学校名・期間・取得した資格なども明記しておくと、留学先でどのように頑張ったのかが伝わりやすく、アピールになります。
また、病気で中退した場合、仕事に支障が出ないか心配されるので、現在の病状を書いておくとよいです。
介護が理由で中退した場合も、現在は介護する必要がなくなっている旨を書いておくとよいでしょう。
一方で、以下のようなネガティブな理由の場合は、理由の記入は控えておくのが賢明です。
- 勉強についていけなかった
- 人間関係に悩んだ
このような理由を書くと、「仕事でも同じような理由で辞めてしまうのではないか」とネガティブな印象を持たれてしまいます。
ただし、中退理由は履歴書に記入してもしなくても、必ず面接で大学中退理由について質問をされるので、前向きな中退理由を話せるように準備しておきましょう。
大学中退者の履歴書の書き方は、以下の記事で履歴書の見本を示しながら詳しく解説しているので、参考にしてください。
【見本付き】大学中退者の履歴書の書き方完全版!中退理由・志望動機・自己PR例文多数
7-3. 面接で大学中退理由を前向きに伝える
大学中退理由はさまざまですが、ネガティブな理由の人も多いです。
しかし、面接でネガティブな中退理由だけを話すだけでは、
「やはり物事を長く続けることができないのではないか」
と、大学中退への印象が悪いままになってしまい採用に至りにくいです。
中退理由を話す時は、以下のように、失敗を認めつつ今後どう活かしていくのかを話すと自然と前向きな流れになります。
「入学前に大学の授業内容をよく調べなかったため、大学で学びたいと思っていたことが学べなかったためです。せっかく入試に合格して入学できたので、卒業しようと何度も考えたのですが、高額の学費を払いながら、興味を持てない授業を受け続けることに疑問を感じてしまいました。入学時には考えてもいなかった中退という挫折を経験し、また事前に授業内容についてよく調べなかった自分の甘さを反省しました。就職では同じ失敗をしないよう、自己分析と企業研究を念入りに行って御社に応募させていただきました。大学中退を経験したからこそ、御社では長く働き続けたいと考えています。」
面接での大学中退理由の伝え方は、以下の記事で大学中退理由別に解説しているので、参考にしてください。
また、面接での基本動作や面接マナーについて、以下の記事でイラストを用いて解説しているので参考にしてみてください。
7-4. 若手を積極採用している企業に応募する
求人を大きく分けると、
- 即戦力になる経験者を求めている企業
- 成長を期待して体力ややる気のある若い人を求めている企業
があります。
経験者を求めている企業に社会人経験のない大学中退者が応募しても、経験のある他のライバルに負けてしまう可能性が高いので、後者の企業に応募していくことがおすすめです。
「未経験者歓迎」と記載している企業は若い人材を育てたいと考えていることが多いので、積極的に応募しましょう。
また、特にやりたい仕事がない場合、介護業界やIT業界、配送業界など、需要が高まっている業界を狙って応募するのもおすすめです。
需要が高まっている業界では、常に人手不足を抱えていることが多く、未経験の大学中退者も採用されやすいです。
社会人経験のない大学中退者に企業が求めているのは、「素直さ」「誠実さ」「熱意」といった部分なので、明るく前向きに就職活動を行うことが大切です。
7-5. 大学中退後に就職した先輩の体験談を参考にする
大学中退後に就職活動を行って、就職した先輩の体験談を参考にすると、事前に対策できることがたくさんあります。
ここで2件の体験談を紹介するので、参考にしてください。
- 1. ハンドルネーム
- メテオ
- 2. 就職活動をはじめたのは大学中退後何年目か?
- 大学中退後すぐ
- 3. 大学中退後に採用選考に参加した企業数は何社?
- 21社
- 4. 内定をもらった企業の業界
- 美容・飲食・出版
- 5. 内定をもらった職種
- 事務・編集
- 6. 一番多かった採用選考手順
- 書類選考、面接2回
- 7. 大学中退後の就職活動で心掛けていたことは何か?
- 何社不採用になったとしても、それが自分の価値だと思わないこと。大学中退によってもともと自尊心が低くなっていたので、自信をなくさないように気持ちを明るく持つことに努めた。
- 8. 大学中退後の就職活動で困難を感じたことは何か?
- 大学中退、ということは学歴では高卒になる。学位が無いだけでこんなに、仕事の給与も待遇も違うのかと唖然とした。納得できる待遇の企業を探すことも一苦労だった。
- 9. 大学中退後、就職活動以外にしていた事
- 祖父母の介護。その時期は私しか介護できる人間がいなかった。一日中付いていないといけないので、就活は困難だったが祖父母が応援してくれたので乗りきれた。
- 10. これから就職活動をする大学中退者にアドバイスやメッセージをお願いします。
- 大学を辞めたから人生終わり、就職できなければ人生終わり、全くそんなことはありません。人生が終わるのは死ぬときだけです。ブラックにだけは就職しないように、苦しくても忙しくても情報収集だけはしっかりしましょう。
- 1. ハンドルネーム
- きすけ
- 2. 就職活動をはじめたのは大学中退後何年目か?
- 大学中退後2年目
- 3. 大学中退後に採用選考に参加した企業数は何社?
- 4社
- 4. 内定をもらった企業の業界
- 不動産
- 5. 内定をもらった職種
- 営業
- 6. 一番多かった採用選考手順
- 面接3回、筆記SPI
- 7. 大学中退後の就職活動で心掛けていたことは何か?
- 必ずその日の面接ごとに質問された内容と自分がどう答えたのか、面接官の反応はどうだったのかということをノートにメモし、その日のうちに次の反省点を考えるようにしました。
- 8. 大学中退後の就職活動で困難を感じたことは何か?
- 面接の際には必ずなぜ大学を中退したのか聞かれるので、メンタルの不調を理由だと正直に話すことがかなり厳しかったです。会社に入ってからもメンタルを崩してやめられるのではないかという懐疑的な質問をされることもありました。
- 9. 大学中退後、就職活動以外にしていた事
- 前から営業の仕事につきたいとは思っていたので、就職活動以外にも営業に関して役に立つようなビジネス本を集めたり、ビジネスセミナーに通ったりしました。
- 10. これから就職活動をする大学中退者にアドバイスやメッセージをお願いします。
- 大学中退に関して引け目を感じてしまう方がかなり多いですが、大学を中退することは自分で新しく道を切り開くことに繋がるのも確かです。近道や裏技があるとは考えず、毎日コツコツと勉強を重ねることで必ず就職活動に役に立ちます。
ここでは、2名の方の体験談を紹介しましたが、以下の記事では、30名の方の体験談を掲載しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。
7-6. 就職エージェントを利用する
大学中退後に就職活動を始めると、周りに就職活動について相談できる人が少なく、就職活動の方法が分からないという人が多いです。
就職活動の情報が少ないために、採用の機会を逃しているケースもあります。
- 「何から始めれば良いか分からない」
- 「面接のマナーや、中退理由の答え方が分からない」
など就職活動に不安を抱えている人は、就職エージェントの利用がおすすめです。
就職エージェントでは、専任の担当者がその人の適正に合った仕事の紹介や、面接対策などをサポートしてくれます。
以下の記事では、大学中退者専門の就職エージェントを紹介しています。
登録から利用まで全て無料なので、是非活用してみて下さい。
8. 大学を退学するための手続き方法
大学中退をした人には、なんとなく大学に行かなくなり、そのまま中退をしたという人もいます。
しかし、退学の手続きをしないと、その間は大学に在籍していることになるので、学費の支払いが必要になります。
子供は大学に行っていないにも関わらず、親が無駄にお金を払い続けているケースもあります。
また、学費の支払いが行われないと、家に
大学を退学するための手続きについては以下の記事で詳しく解説しているので、記事を参考にしながら退学手続きを行っておきましょう。
また、大学中退関連のその他の手続きである、
- 退学証明書の発行手続き
- 奨学金をストップさせる手続き
- 休学の手続き
などについては、以下の記事で解説しているので、こちらも見ておくと役に立つはずです。
9. まとめ
ここまで解説した通り、大学中退後には悩んでしまう人が多いですが、大学中退をした人には、さまざまな進路に進み社会の中で活躍している人がたくさんいます。
皆さんもこれからのことを前向きに考え、自分がどの進路を選べば、今後の人生をよりよくしていくことができるか検討してみてください。
そして、後に振り返った時に、大学中退は自分にとって必要な過程だったのだなと思えるようにしていきましょう。
大学中退後は、正社員に就職すると決めている人は、ぜひ大学中退者向けの就職エージェントを利用してみてください。
就職エージェントを利用すれば、大学中退者が応募できる求人を紹介してくれたり、就職に関する相談にのってもらえたり、履歴書や面接の対策も行ってくれるのでとても心強いです。
以下のランキングで紹介している、ジェイックやハタラクティブが、人気があり、評判もよいので、活用してみてください。
大学中退者に人気の就職サイトランキング
大学中退者が使っている就職サイトを、ランキング形式で紹介しています。
※ランキング調査期間:2021年1月31日~2022年1月31日
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ジェイック(JAIC)は、大学中退者向けの、研修付きの就職エージェントです。 大学中退者のために組まれた特別研修プログラムを受講して、中退というコンプレックスを乗り越えて正社員就職を実現できます。 |
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リクナビNEXTは、大学中退者の利用者が多い人気求人サイトです。 様々な職種や地域の求人に加え、他では得られない大企業の求人も充実しています。 |
![]() ハタラクティブ |
ハタラクティブは、フリーターや大学中退者向けの就職エージェントです。 まだ新しい就職エージェントですが、求職者と年齢が近いキャリアアドバイザーが親身になって相談に応じてくれ、未経験から応募できる求人を紹介してくれます。 |
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ご相談したい方は、以下の記事の下にあるフォームよりお申し込みください。
岸 憲太郎
株式会社ウェイズファクトリー代表取締役。
15年以上の就職支援経験を通じて、多くの採用担当者や求職者と
情報交換をしてきました。
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