大学中退その後の人生とは?大学中退後に選べる7つの進路
最終更新日:2020年8月14日
大学中退をすると、これまでに慣れた学生の立場でいられなくなるので、「人生終わりなのでは?」と考える人もいます。
しかし、本当にそうでしょうか?
ここでは、
- 「大学中退をしても人生は終わらないこと」
- 「大学中退後に選べる進路」
- 「大学中退のメリット・デメリット」
- 「大学中退を後悔しない人の特徴」
について解説します。
また、大学中退者の「大学中退率」「大学中退理由」についても紹介します。
大学中退者など若者の就職支援を15年以上行ってきた経験や各進路先に取材をして得た情報を元にアドバイスも行っているので、ぜひ参考にしてください。
1. 大学中退をしても、人生は終わらない
当サイトを訪問している人にも、「中高大と学校を卒業して、就職する」というイメージを持って、これまで生活をしてきた人は多いのではないでしょうか。
このような皆と同じ道を進んでいる間は、不安を感じないのですが、大学中退をして少し道をそれると、孤立するため不安を感じる人が多いです。
しかし、大学中退をしても、人生は終わりません。
大学中退をする人は、以下の国の調査結果から分かるように、2014年の1年間だけで79,311人もいます。
出典:文部科学省「学生の中途退学や休学等の状況について」平成26年9月25日
このように何万人もの人が毎年大学中退をしていますが、それらの大学中退者の人生が、そこで終わることは決してありません。
大学中退をした人には、相談を受けたり、インタビューをした人を含め、中退後に選んだ進路で努力をしたり、充実した生活を送っている人がたくさんいます。
大学中退後には、
- 正社員就職をする
- 資格を取得する
- 公務員になる
- 他大学や専門学校に転校する
- 留学をする
- 起業する
- フリーターになる
など、さまざまな進路を選べます。
大学中退をしても、前向きに次の進路を選択すれば道は開けると考えておくとよいでしょう。
2. 大学中退者の「大学中退率」と「大学中退理由」
大学中退後の進路について詳しく見ていく前に、実際に大学中退をした人の「大学中退率」と「大学中退理由」について見ていきましょう。
2014年に大学中退をした人は79,311人で、全学生数が299万1,573人ですので、大学中退率は1年間で2.65%です。
また、大学に通う4年(6年制の場合は6年)間の大学中退率は7%ですので、大学生が100人いると、卒業するころには7人が大学中退していることになります。(中央公論社 大学の実力2019より)
それでは、これらの大学中退者は、どのような理由で大学中退をしているのでしょうか。
以下の図は、2014年にハローワークを訪問した大学中退者に「大学中退理由」を聞いた結果です。
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」平成27年5月27日
- 【大学中退理由1位】学業不振 42.9%
-
大学中退をした人の半数近くが、勉強に興味関心を持てなかったり、単位が不足したといった「学業不振」を理由に中退しています。
大学を受験するときに、行きたい大学ではなく自分の偏差値相応の大学を選んだ人や、大学での授業内容をきちんと確認していなかった人に多い中退理由です。 - 【2位】家庭・経済的理由 19.3%
- 「家庭の事情で学費を支払うことが難しくなった」など、経済的理由での中退は、就職活動で最もマイナスイメージが付きにくい大学中退理由と言われています。
- 【3位】進路変更 15.1%
-
仕事など他にやりたいことができた、別の分野の勉強がしたいといった「進路変更」。
進路変更のために大学中退をした人は、大学中退をした時点で次に進む進路を決めているので、中退後すぐに動き出せている人が多いです。 - 【4位】病気・ケガ・休養 10.9%
-
病気やケガが原因で大学に通うことが難しくなった場合、休学という選択肢もあります。
しかし、卒業するまでに時間がかかってしまうことや、休学にも費用が必要なことから、退学を選ぶ人が多いのが現状です。 - 【5位】人間関係・大学生活不適応 10.0%
-
大学で友達を作ることができなかったり、サークル内で揉めてしまうなど人間関係に悩み退学する人は少なくありません。
人間関係に悩んだ末、精神的な病気になってしまう人もいます。
ここまで解説したように、中退理由は様々ですが、中退後にしたいことが明確な大学中退者は、中退後すぐに行動に移せており、中退したことを後悔することがあまりありません。
一方で、進路を決めず大学中退した人は、大学中退後に何もしないまま時間だけが過ぎてしまう人もいます。
どのような進路に進むとしても、早く行動に移したほうが有利になるので、「次の進路を考えていなかった」という人も、なるべく早く進路を決めて行動に移していきましょう。
3. 大学中退者のその後
3-1. 中退後にしたいと思ったことと、実際にしていたことは同じではない
大学中退者は、中退をしたその後に何をしていたのでしょうか。
大学中退者に「中退後にしたいと思った事」と「中退後に実際にしていた事」について、国がアンケートを行った結果が以下の図ですので見てみましょう。
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」平成27年5月27日
大学中退後は、5割近くの人が「正社員として就職したい」と考えています。
しかし、実際に正社員就職を目指して行動を起こした人は3割ほどしかいません。
本当は正社員になりたかったにも関わらず、
- 就職活動の仕方がわからない
- 内定をもらえる自信が持てない
という理由から、就職活動に動きだせない人がたくさんいるからです。
逆に、アルバイトをすることを希望していた人数よりも多くの人が、大学中退後にアルバイトを探したり、アルバイトを継続しています。
アルバイトは気軽に始められますが、そのままフリーターを続けてしまい就職の機会を逃してしまう人もいます。
就職活動やアルバイト以外で、大学中退後に行っていたことには、
- 資格取得の勉強をした 11.1%
- 何もしなかった 9.6%
- 職業訓練を受講するための準備をした 4.4%
- 入学するための準備をした 4.2%
などがあります。
3-2. 大学中退をした女性のその後
上で紹介した「中退した直後にしたいと思ったことと、実際にしていたこと」のアンケート調査の対象者は、大学中退をした男女です。
これを大学中退をした女性に限ると、アルバイトをする人がさらに多くなります。
大学中退をした女性には、将来の結婚や出産、子育てを意識して、「結婚をすると正社員を続けるのは難しいのでアルバイトをしよう」と考える人が多いです。
しかし、女性の生涯未婚率は20年前から約3倍増加し、2015年時点では14.1%、約7人に1人が生涯独身であることが分かっています。(平成29年度 少子化の状況及び少子化への対処施策の概況)
若い頃はアルバイトでも十分生活していけますが、いつ雇用を終了されるか分からないことや、休んだ分だけ無給になることなど、生涯続けていくには不安が大きい働き方です。
「そうは言ってもまだ若いから、30歳前後で独身だったら就職しよう」などと考えていても、就職活動では年齢も重要な判断材料とされるため、数年間フリーターを続けてしまうと就職活動がより困難になってしまいます。
また、2000年以降、派遣や契約社員などの非正規雇用が増えたことや、正社員の給料も減少傾向にあることから、結婚後すぐに退職する女性が減り、夫婦共働きが主流となっています。
結婚すればアルバイトで働くことの不安は減りますが、非正規雇用で産休や育休制度が充実している企業は少なく、出産・育児が理由であっても休むと無給になってしまいます。
結婚してもしなくても安定した生活を送るために、女性もできるだけ若いうちに就職活動を行うことが大切です。
4. 大学中退後に選べる7つの進路
ここからは、大学中退後に選べる7つの進路について紹介します。
それぞれの進路について詳しく解説した記事を用意しているので、そちらもチェックしてみてください。
4-1. 正社員就職をする
当サイトを訪問した方の多くが、正社員を目指して就職活動をはじめています。
正社員は、アルバイトに比べて給料が高く、昇給や賞与、退職金も期待できます。
職種によっては、営業成績によってインセンティブが貰える企業もあり、長く勤務するほど非正規雇用との給与差が大きくなります。
また、基本的に無期雇用なので、同じ企業で定年まで働くことができ、職を失うリスクが少ないことから社会的信頼も厚いです。
正社員はこうしたメリットが多いため、中退後に「特にやりたいことがない」という大学中退者も、まずは正社員を目指した就職活動をはじめてみることがおすすめです。
中退後、何もしていない空白期間(ブランク)が長くなってしまうほど、就職が難しくなるので、できるだけ早く就職活動を始めることが大切です。
とはいえ、就職活動について相談できる人が少ない大学中退者の就職活動は、思うように進まないこともあるでしょう。
当サイトでは、大学中退者が利用して内定を得ている求人サイトの紹介や、15年以上の就職支援の中で得たノウハウを公開しています。
以下の記事では、大学中退者が使って内定を得ている求人サイトと就職支援サイトを紹介しているので、活用してみてください。
4-2. 資格取得をする
大学中退者には、中退後に資格取得を目指して勉強をはじめる人もいます。
資格取得を目指す人は、宅地建物取引士や簿記など、就職に有利になる資格を選ぶとよいでしょう。
また、税理士や司法書士など、難易度の高い国家資格が必要な仕事では、大学中退も大卒も同じ仕事内容、同等の収入であることが多く、大学中退をコンプレックスに感じにくいというメリットがあります。
ただし、一般企業の採用選考では、仕事に関係しない資格取得をそれほど評価しない傾向があるので、資格取得にかける時間と、資格選びは慎重に行いましょう。
就職後、資格取得の勉強をはじめた人に、勉強のための補助金を出したり、資格取得をした人にお祝い金を出している企業もあるので、大学中退後に資格取得をするか、就職するかを迷っている場合は、就職することがおすすめです。
以下の記事では、大学中退者の就職に役立つ資格について詳しく解説しているので、参考にして下さい。
4-3. 公務員になる
大学中退者も、公務員試験に合格すれば公務員になれます。
公務員試験の受験資格には、年齢条件がありますが、学歴条件を設けていることは少ないので、大学中退者にもチャンスがあります。
高卒程度の試験では、年齢上限が18歳から21歳の場合が多く、大卒程度の試験では、30歳から35歳前後を上限にしていることが多いです。
「高卒程度」「大卒程度」という表記は、試験の難易度や、受験者に要求する能力の目安を表すだけなので、大学中退者はどちらの試験も受験できます。
大学中退者におすすめの職種は、「高卒程度」の試験で、比較的勉強時間が短くても合格できる、警察官や消防官、刑務官や税務職員です。
公務員の仕事は、定年まで働けることや、年功序列制で勤続年数に応じて昇給することから、安定した仕事と言われています。
公務員や公務員試験については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
4-4. 別の大学への編入や専門学校へ進学する
大学中退をしたものの、まだまだ勉強がしたいという人は、別の大学への編入や専門学校に通うことも検討してみましょう。
高校生の時点では、大学を何となく選んだ人も、大学中退をして次の学校を選ぶ際には、どのようなことが学べるのか、十分に調べてから選ぶので、入学後の学生生活に満足している人は多いです。
別の大学に3年次に編入する場合は、
- 前大学で2年次まで修了
- 60単位以上または62単位以上修得済み
という条件が設けられている場合が多いです。
専門学校には、基本的に編入することはできず、1年から通う必要がありますが、美容師や看護師など大卒ではできない仕事を目指すことができます。
以下の記事では、大学中退後に別の大学に編入する方法や、専門学校と通信大学に取材をして得られた、大学中退後に専門学校や通信大学に通う人に役立つ情報を掲載しているので参考にしてください。
4-5. 留学をする
大学中退後には、留学をするという進路を選択することもできます。
留学をする主な方法には、以下の3つがあります。
- 語学留学
- ワーキングホリデー
- 正規留学
ワーキングホリデーを選択すれば、働いて収入を得ながら海外生活を行うことができるので、留学費用を安く抑えることができます。
日本の企業でも外資系企業との取引が増えていることから、英語能力が重視されるようになっており、語学力が高かったり、海外での生活経験があると、就職活動で有利になる可能性があります。
留学に興味がある人は、以下の記事で留学に必要な費用や留学方法について詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
4-6. 起業をする
他の進路に比べて難しい選択肢ではありますが、すでに技術力や資金、人脈、志のどれか一つでもあるのなら、起業を考えてみるのもよいでしょう。
日本ではまだ学生起業家や中退後の起業家は少ないですが、海外では次々に中退者起業家が出てきています。
起業は、収入が0や赤字になるリスクもありますが、収入に上限が無いので、成功すれば大卒の会社員より収入を得ることもできます。
一般的には、一度企業に就職して働けば、仕事の仕方や売り上げを上げるための仕組みを知ることができるので、起業後に成功する可能性が高くなるといわれています。
4-7. フリーターになる
ここまで紹介した進路の中から、自分の進路をまだ決められない場合は、フリーターの道を進むこともできます。
フリーターは社会保障が充実しておらず、安定しているとは言えませんが、正社員と違い勤務時間の拘束がありません。
基本的に残業もないので、自分の都合に合わせて勤務日時を調整することができ、趣味などプライベートを優先して働くことができます。
アルバイトは気軽に始めることができるので、「大学中退後、就職活動を行ったが上手く行かない」「したいことはないけど、お金を稼がないといけない」などの理由で、とりあえずフリーターになる大学中退者は多いです。
20代の頃は、フリーターと正社員で給料に大差はなく、たくさん働けばフリーターの方が収入が高くなることもあります。
しかし、年齢が上がるにつれて正社員との収入の差が広がっていくので、「このままフリーターでいいのかな?」と考える大学中退者は多いです。
30代までフリーターを続けてしまうと就職が難しくなるケースが多いので、「~歳までフリーターを続けて、その年齢を過ぎたら正社員になる」というように、期限を設けておくことをおすすめします。
また、就職活動の際、希望職種に関係するアルバイト経験は評価されやすいので、事務職希望なら事務のアルバイトをするなど、将来就職することを考えてアルバイトを選ぶとよいでしょう。
5. 大学中退のメリット
ここまで、「大学中退後の進路」について見てきましたが、まだ大学中退はしていないものの、大学中退をするかどうかを迷っている人もいるのではないでしょうか。
大学中退をするかどうかを判断する前には、大学中退にはどのようなメリット・デメリットがあるのかを知っておきましょう。
まずは、大学中退のメリットを見ていきましょう。
5-1. 自由な時間でやりたいことができる
大学に通う間にも自由時間はありますが、退学をするとすべての時間を自分のやりたいことに使えます。
海外留学をしたり、大卒ではできない専門的な仕事をするために専門学校に通ったりと、やりたいことが明確な人ほど有意義な時間を過ごすことができるでしょう。
5-2. 授業料の支払いが必要なくなる
経済的な理由で大学中退を考えている人だけでなく、それ以外の人にとっても、数百万円の授業料の負担は大きいでしょう。
大学中退をすると、それ以降は授業料がかからないので、経済的な負担を減らせます。
奨学金を借りていた人の場合は、将来の返済金額を少なくすることができます。
5-3. 大学内での問題から離れることができる
大学での人間関係で悩んでいたり、授業の内容がつまらないような場合、大学に通う間に改善できればよいですが、実際はなかなか難しい場合も多いです。
そのような場合は、退学することで大学内での問題から解放されて、別の道を探すことができます。
6. 大学中退のデメリット
6-1. 最終学歴が高卒になる
最終学歴は、「最も高い水準の学校を卒業した経歴」を表すので、大学中退者の最終学歴は「高卒」です。
就職活動で求人に応募する際は、基本的に、学歴の条件が「高卒以上」や「学歴不問」になっている求人にだけ応募することになるので、大卒に比べると、応募できる求人数は少なくなります。
また、同じ企業であっても、大卒と高卒では任される仕事内容や部署が違っていたり、大卒より給与が低いことも多く、社会人になってから中退を後悔する人もいます。
大卒に比べると、応募できる求人数は少なくなり、就職活動で不利になる場合があります。
6-2. 奨学金の返済がはじまる
奨学金を借りていた人は、奨学金の振り込みを止めると、7か月後から奨学金の返済がはじまります。
中退して「大卒」の肩書を得られなくても、これまでに借りていた奨学金は返さなければなりません。
しかし、中退後なかなか就職が決まらなかったり、資格取得を目指していて収入が安定しないなど、奨学金を返すことが難しい大学中退者は少なくありません。
奨学金の返済が困難な場合は、手続きをすることで猶予期間がもらえるので、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
6-3. 空白期間が生まれる
したいことが明確にないまま中退してしまうと、大抵の場合、人生の空白期間(ブランク)ができてしまいます。
何をしていたのか分からないこの空白期間が長いほど、就職活動では大きなハンデとなります。
すぐに就職はしたくないという人も、例えば留学や資格取得など、何か行動に移すことが大切です。
ここまで大学中退のメリット・デメリットを解説しましたが、大学中退は簡単に決められることではありません。
経済的な事情や病気など、やむを得ない事情で退学する場合を除き、後悔しないよう慎重に考えましょう。
7. 大学中退を後悔しない人の特徴
大学卒業を後悔する人はあまりいませんが、大学中退を後悔する人は少なくありません。
後悔しない選択をするために、大学中退をしない人の特徴を知っておきましょう。
7-1. 大学中退する理由が明確にある
「大学中退をする以外に方法がなかった」など明確な理由がある人は、大学中退をすることに納得感があるので、後悔しない人が多いです。
また、したいことのために中退した人は、中退後すぐに目的に向かって行動を移せているので、中退後に時間を持て余すこともありません。
7-2. 大学中退するデメリットより、メリットの方が大きい
「授業についていけず、勉強することが苦痛で退学したい」「早く働いて家計を支えたい」など、中退を考える理由は様々ですが、中退を考えるほど悩んでいるということは、中退することで得られるメリットは大きいでしょう。
しかし、上記でも解説しましたが、大学中退にはデメリットも多いです。
一般企業への就職を考えているのなら、卒業した方が確実に就職しやすいです。
やむを得ない事情を除いて、「今悩んでいることを中退で解消するメリットの方が、中退するデメリットより大きいか」を、将来を見据えて考えてみましょう。
中退した時は後悔しないと思っていても、大卒との収入の差などを身をもって経験することで、大学中退をコンプレックスに感じてしまうこともあります。
こうした大学中退のデメリットをきちんと把握した上で中退した人は、中退を後悔することが少ないです。
7-3. 親不孝にならないように中退について親と話し合えている
大学中退前に親ときちんと話し合えている人は、中退後の進路で親に背中を押してもらえるので、中退を後悔することが少ないです。
「大学中退をしたい」と話したとき、はじめは多くの親が、
- 「大学を中退すると優良企業に就職できず、将来苦労するのではないか」
- 「就職活動が上手く行かず、ニートやフリーターになってしまうのではないか」
と子供の将来を心配して反対します。
しかし、大学退学手続きには親の印鑑やサインが必須なので、親の同意なく退学することはできません。
親に大学中退を認めてもらうには、
- 親の気持ちを理解し、大学まで行かせてくれたことを感謝する
- 親が安心できる中退後の進路を具体的に伝える
- 中退したい理由は正直に伝える
といったことが大切です。
また、「大学中退は親不孝だ」と耳にすることがあるかもしれませんが、親に認めてもらった中退は決して親不孝ではありません。
親不孝にならないためには、中退後は社会人として自立し、計画的に行動することが大切です。
以下の記事では、親不孝にならないためにできることや、親に大学中退を納得してもらうための方法を詳しく解説しているので、よければ参考にして下さい。
8. 大学を退学するための手続き方法
大学中退をした人には、なんとなく大学に行かなくなり、そのまま中退をしたという人もいます。
しかし、退学の手続きをしないと、その間は大学に在籍していることになるので、学費の支払いが必要になります。
子供は大学に行っていないにも関わらず、親が無駄にお金を払い続けているケースもあります。
また、学費の支払いが行われないと、家に
大学を退学するための手続きについては以下の記事で詳しく解説しているので、記事を参考にしながら退学手続きを行っておきましょう。
また、大学中退関連のその他の手続きである、
- 退学証明書の発行手続き
- 奨学金をストップさせる手続き
- 休学の手続き
などについては、以下の記事で解説しているので、こちらも見ておくと役に立つはずです。
9. まとめ
大学中退後には様々な進路が選べますが、どんな進路を選ぶとしても、できるだけ早く行動に移すことが大切です。
留まっていても変化がないですし、次の課題も見えてきません。
大学中退後は、正社員に就職すると決めている人は、以下の記事で紹介している大学中退者向けの就職支援サイトを利用してみてください。
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大学中退者に
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