大学別の大学中退率の傾向

最終更新日: 2018年2月15日

大学別の大学中退率の傾向のアイキャッチ画像大学中退率に関してのデータは、大学にとってデリケートな情報ですので、あまり公表されていません。

しかし、「大学の実力」という本では、業界のタブーを打ち破って、多くの大学の大学中退率が公表されています。(大学の実力内では中退率を退学率として、大学4年間に退学した人の割合が示されています)

ここでは、こういった情報を活用して、大学中退率の傾向を考察していこうと思います。

大学中退率は、国公立が低く、私立大学が高い

大学中退率は、国公立が低く、私立大学が高いという傾向があります。

国公立は、試験科目数が多かったり、レベルがある程度高いので大学への志望度が高い人が集まっていたり、学費が安いことから中退率が低くなるようです。

一方、私立大学は、試験科目数が少なかったり、偏差値が低い大学もあったりと、目標を持って大学に入学する人以外でも入学しやすい環境があったり、学費が国公立に比べて高いために中退率が高くなる傾向にあります。

以下、2012年5月の集計結果です。

大学名 学部 大学中退率(%)
東京大学(国立) 経済学部 0.3
京都大学(国立) 経済学部 0.8
大阪府立大学(公立) 経済学部 3.6
名古屋市立大学(公立) 経済学部 0.2
慶応義塾大学(私立) 経済学部 2.8
明治大学(私立) 経済学部 3.4
法政大学(私立) 経済学部 3.5

今回、取り上げたのはレベルの高い大学ばかりですが、 その中でも私立の方が中退率が高くなる傾向が見られます。

試験科目数が少ない私立大学へは、直前の追い込みだけで入学できたといったケースがありますが、国公立のように試験科目数が多い大学では難しいです。

高校時代から、計画をしっかり立てて、大学を目指している人の定着率の高さが表れているのかもしれません。

偏差値の高い大学は中退率が低く、偏差値の低い大学は中退率が高い

偏差値と大学中退率が関係しているのは、一般的な感覚としてもあると思いますが、データ上も偏差値と大学中退率は相関関係があることが分かります。

大学名 学部 偏差値 大学中退率(%)
慶應義塾大学 経済学部 68 2.8
上智大学 経済学部 65 4.2
青山学院大学 経済学部 60 3.7
武蔵大学 経済学部 57 5.6
専修大学 経済学部 53 5.3
東京経済大学 経済学部 50 9.5
帝京大学 経済学部 49 13.1

偏差値50前後以上のレベルの高い大学に絞っても、偏差値の高さに連動して、中退率が動いていることが分かります。

偏差値が50以下の大学になると、中退率が10%を超えてくる大学が増えてきて、大学や学部によっては20%を超えるケースもあります。

偏差値の高さに中退率が連動するのも、目的意識の高さと関係があるのかもしれません。

まとめ

ここまで一部の大学に限った情報ですが、大学中退率の傾向について見てきました。

一般的な傾向だけを解説していきましたが、偏差値に連動せずに大学中退率が低い大学があるのも事実です。

そういった大学がどういった対策を行っているのかを調べて、他大学も取り入れていく努力をすると大学全体のレベルが上がっていくかもしれません。

学生側にとっては、偏差値などの情報に加えて、こういった大学中退率の情報が重要です。

しかし、今回、レベルの高い一部の大学の情報に限った理由も、大学にとってデリケートな情報ですので、悪影響を大学に与えてはいけないという配慮があります。

個人や企業が公表するのは難しい、こういった情報を国が積極的に調査して開示していくことは、学生だけでなく、大学にとってもよい影響が出るのではないでしょうか。

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