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大学の中退率はどれくらい?

最終更新日:2018年7月26日

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大学の中退率は、どれくらいあるのでしょうか?

ここでは、国が発表している大学中退者に関する統計データや、「大学の実力」という大学中退率を公表している本を参考に「大学の中退率」について解説します。

大学中退率は1年間で2.3%。4年間で7%

文部科学省が平成26年に行った調査によると、全学生数299万1,573人の内、1年間で大学中退をした人数は7万9,311人です。

ですので、1年間の大学中退率は2.65%です。

大学中退率は、1年間の大学中退率よりも、大学に通う4年(6年制の大学は6年)間での大学中退率のほうが実感に近い数値になります。

そこで、中央公論新社が発行している「大学の実力2019」を参考にして、4年(6年制の大学は6年)間の大学中退率を求めてみましょう。

「大学の実力2019」によると、2014年(6年制は2012年)4月に入学した学生53万8,148人の内、4年(6年制は6年)間に退学(除籍を含む)した学生数は3万7,584人です。

退学者数を入学者数で割って、大学中退率を求めると、

  • 37,584÷538,148≒0.07

つまり、大学に通う4年(6年制の大学は6年)間の大学中退率は7%です。

同じタイミングで入学した学生100人の中では、卒業式を迎えるころに7人が大学中退をしていることになります。

出典:文部科学省「学生の中途退学や休学等の状況について」平成26年9月25日

大学中退(退学)率ランキング

大学の実力2019(2018年5月1日集計)に掲載されている692大学で、大学中退率ランキングを作成しました。

全大学の大学中退(退学)率が高いランキングTOP10

  • 1位. 日本映画大学 33.1%
  • 2位. 第一薬科大学 28.8%
  • 3位. 苫小牧駒沢大学 27.7%
  • 4位. 羽衣国際大学 27.2%
  • 5位. 愛知文教大学 27.1%
  • 6位. 修文大学 27.0%
  • 7位. 神戸国際大学 26.5%
  • 8位. 四條畷学園大学 25.8%
  • 9位. 大手前大学 25.4%
  • 10位. 東京神学大学 25.0%
  • 10位. 三洋小野田市立山口東京理科大学 25.0%

国立の大学中退(退学)率が高いランキングTOP10

  • 1位. 長岡技術科学大学 8.4%
  • 2位. 室蘭工業大学 8.1%
  • 3位. 北見工業大学 7.9%
  • 4位. 九州工業大学 7.3%
  • 5位. 琉球大学 7.1%
  • 6位. 筑波技術大学 6.8%
  • 7位. 東京海洋大学 6.6%
  • 8位. 島根大学 5.1%
  • 9位. 秋田大学 5.1%
  • 10位. 茨城大学 5.0%

公立の大学中退(退学)率が高いランキングTOP10

  • 1位. 三洋小野田市立山口東京理科大学 25.0%
  • 2位. 公立諏訪東京理科大学 23.7%
  • 3位. 岐阜薬科大学 12.0%
  • 4位. 前橋工科大学 8.8%
  • 5位. 長岡造形大学 8.5%
  • 6位. 石川県立大学 7.5%
  • 7位. 青森公立大学 7.3%
  • 8位. 公立鳥取環境大学 6.6%
  • 9位. 島根県立大学 6.6%
  • 10位. 釧路公立大学 6.4%

私立の大学中退(退学)率が高いランキングTOP10

  • 1位. 日本映画大学 33.1%
  • 2位. 第一薬科大学 28.8%
  • 3位. 苫小牧駒沢大学 27.7%
  • 4位. 羽衣国際大学 27.2%
  • 5位. 愛知文教大学 27.1%
  • 6位. 修文大学 27.0%
  • 7位. 神戸国際大学 26.5%
  • 8位. 四條畷学園大学 25.8%
  • 9位. 大手前大学 25.4%
  • 10位. 東京神学大学 25.0%

大学中退理由別の割合

大学中退をした人の「中退理由別」の割合は以下のようになっています。

2012年時点で、大学中退をした人に関して学校にアンケートを行った結果では、

中退理由中退者に占める割合
経済的理由20.4%
転学15.4%
学業不振14.5%
就職13.4%
病気・ケガ・死亡5.8%

出典:文部科学省「学生の中途退学や休学等の状況について」平成26年9月25日

2014年時点で、ハローワークを訪問した大学中退者にアンケートを行った結果では、

中退理由中退者に占める割合
学業不振・無関心42.9%
家庭・経済的理由19.3%
進路変更15.1%
病気・ケガ・休養10.9%
人間関係・大学生活不適応10.0%
特に何もない・その他1.8%

出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」平成27年5月27日

となっています。

大学中退理由としては、「経済的理由」「学業不振」「進路変更(転学など)」が多いです。

大学中退理由は、どこでアンケートを行ったのか(学校・ハローワークなど)、いつアンケートを行ったのか(経済環境の変化など)によって大きく変わる場合があります。

大学中退理由に関しては、以下の記事でさらに詳しく解説しているので、こちらもチェックしてみてください。

大学中退理由にはどのようなものがあるの?のアイキャッチ画像大学中退理由にはどのようなものがあるの?

大学中退した学年別の割合

大学中退者は、何年生で大学中退をしている人が多いのでしょうか。

大学中退をした学年ごとの割合も公表されているので、ここで紹介します。

大学中退した時の学年(男性)

1年生2年生3年生4年生以上
12.3%28.4%26.4%32.9%

大学中退した時の学年(女性)

1年生2年生3年生4年生以上
27.5%37.1%17.9%17.5%

大学中退した時の学年(男女計)

1年生2年生3年生4年生以上
17.0%31.0%23.8%28.1%

出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究 」2015年5月

男女で大学中退をする学年に大きな違いがみられます。

女性は1年や2年で大学中退をする人が多く男性は1年で大学中退をする人は最も少なく、2年以降で大学中退をする人が多いです。

男女合計の結果は、アンケートを行った人に男性が多かったことから、男性の結果に近いものになっています。

関連記事

大学中退をした学年の違いで、就職活動の際の評価は変わるのか?大学中退をした学年の違いで、就職活動の際の評価は変わるのか?

国公立大学と私立大学の、大学中退率比較

大学中退率は、国公立大学が低く、私立大学が高いという傾向があります。

大学の実力2019によると、

  • 国立大学の大学中退率は、2.9%
  • 公立大学の大学中退率は、4.2%
  • 私立大学の大学中退率は、8.0%

です。

国公立大学は、試験科目数が多かったり、レベルがある程度高いので大学への志望度が高い人が集まっていたり、学費が安いことから大学中退率が低くなる傾向にあります。

一方、私立大学は、試験科目数が少なかったり、偏差値が低い大学があったりと、目標を持って大学に入学する人以外でも入学しやすい環境があることや、学費が国公立に比べて高いために大学中退率が高くなる傾向にあります。

以下、2018年5月1日の集計された、国立・公立・私立の個別の大学の大学中退率です。

大学名 学部 大学中退率(%)
東京大学(国立) 経済学部 0.3
京都大学(国立) 経済学部 1.2
大阪市立大学(公立) 経済学部 0.9
名古屋市立大学(公立) 経済学部 3.4
慶応義塾大学(私立) 経済学部 2.3
明治大学(私立) 政治・経済学部 3.3
法政大学(私立) 経済学部 4.3

出典:大学の実力2019(2018年5月1日集計)

ここで取り上げたのは偏差値が高い大学ばかりですが、 その中でも私立大学のほうが大学中退率が高くなる傾向が見られます。

大学偏差値別の大学中退率

大学中退率は、大学の偏差値と大学中退率は強い相関関係を持っています。

偏差値別の大学中退率に関しても、調査が行われているので見てみましょう。

偏差値別の退学率(2008年入学から2012年卒業までの期間)

偏差値私立国公立合計
3917.2%なし17.2%
40-4416.9%なし16.9%
45-4911.6%6.7%11.5%
50-548.0%3.8%6.8%
55-596.0%3.6%5.0%
60-643.4%1.6%2.9%
65-693.2%2.4%3.0%
70以上3.0%1.5%2.2%
平均11.0%2.9%9.4%

出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究 」2015年5月

偏差値の高い大学は中退率が低く、偏差値が低い大学は中退率が高いという結果が出ています。

それでは、実際の大学の、偏差値別の大学中退率を見てみましょう。

大学名 学部 偏差値 大学中退率(%)
慶應義塾大学 経済学部 68 2.3
上智大学 経済学部 65 2.8
青山学院大学 経済学部 60 3.0
武蔵大学 経済学部 57 2.4
専修大学 経済学部 53 4.3
東京経済大学 経済学部 50 9.5
帝京大学 経済学部 49 12.1

出典:大学の実力2019(2018年5月1日集計)

偏差値50前後以上の大学に絞っても、偏差値が高いほうが大学中退率は低く、偏差値が低いほど大学中退率は高いです。

偏差値が50以下の大学になると、大学中退率が10%を超えてくる大学が増えてきて、大学や学部によっては20%を超えるケースもあります。

まとめ

大学中退に関する統計データを見てきました。

これらのデータが、大学中退後の就職活動に直接役立つことはないとは思いますが、気になっている人も多かったのではないでしょうか。

これからも、大学中退者に関する統計データが出てきましたら、内容を追加していきます。

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