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大学中退者の最終学歴は高卒?履歴書に大学中退は書かなくてもよい?
最終更新日:2023年9月20日
大学中退者は、
- 「最終学歴は何?」
- 「中退歴は企業からどのように評価される?」
- 「履歴書に学歴をどのように書く?」
などの疑問を持つことが多いです。
そこでここでは、
- 大学中退者の最終学歴
- 大学中退までの在籍期間の違いと企業からの評価
- 大学中退者の履歴書の書き方
など、大学中退者の学歴にまつわる疑問点を、さまざまな角度から解説します。
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1. 大学中退者の最終学歴は高卒
大学中退者の最終学歴は「高卒」です。
最終学歴は「最も高い水準の教育機関を卒業した経歴」を表すので、中退をした大学は最終学歴ではありません。
大学中退者は「最も高い水準の教育機関を卒業した経歴=高等学校卒業」になります。
また、政府統計のe-Statでは、最終学歴の定義を「最終の学歴。中途退学した者については、その前の学歴である。また、在職中に上位の学歴を取得した場合には、その学歴が最終学歴となる」としています。
この定義でも、大学中退者の最終学歴は高卒です。
大学には数か月しか通わず1年生で中退した場合も、卒業間近の4年生で中退した場合も、在籍期間や学年、取得単位数に関わらず最終学歴は高卒です。
教育水準の高さ
最終学歴を判断するための、教育水準が高い順に学校を並べると以下のようになります。
2. 大学中退者を短大卒や大卒扱いにする企業もある
大学中退者の最終学歴は高卒なので、企業からも「高卒」として扱われます。
ですので、大学中退者は応募要件が「大卒以上」の求人には応募できません。
しかし中には、大学に2年以上通っていた場合は「短大卒扱い」にしたり、卒業間近まで通っていた場合は「大卒扱い」にする企業もあります。
こうした対応は企業によって条件が異なり、在籍期間や人物評価などによって判断されることが多いです。
ただし先ほども書いたように応募要件が「大卒以上」の求人に応募できることは少なく、「高卒以上」の求人で採用された後の昇格や給与などで優遇されることが多いです。
以下のグラフは、学歴別の初任給の平均額です。
2019年の学歴別初任給(男女計)
学歴 | 初任給 |
---|---|
大学卒 | 210,200円 |
高専・短大卒 | 183,900円 |
高校卒 | 167,400円 |
出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」2019年
初任給の時点でも学歴の違いで数万円の給料額の差があり、年齢が上がるにつれてその差はさらに大きくなります。
就職後の給料が気になる場合は、以下で紹介している就職エージェントを利用して、アドバイザーに入社後の給料額について相談しながら、就職活動を行うとよいでしょう。
大学中退者におすすめの就職エージェント
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3. 最終学歴を間違いやすいケース
最終学歴を判断する際には間違いやすいケースがあります。
以下のようなケースで間違える人が多いので、注意が必要です。
3-1. 大学卒業後に専門学校を卒業した場合、最終学歴は「大学卒業」
最終学歴は、最後に卒業した学校ではなく、最も高い水準の学校を卒業した経歴ですので、大学卒業後に専門学校を卒業しても、最終学歴は大学卒業です。
大学中退後に専門学校を卒業した場合は、最終学歴が専門学校卒業になります。
3-2. 高認や大検合格者が大学中退した場合、最終学歴は「中学校卒業」
高認(高等学校卒業程度認定試験)や大検(大学入学資格検定)は資格として扱われるので、合格しても高校を卒業したことにはなりません。
ですので、高認や大検合格者が、大学に入学後、中退をした場合は、最終学歴は中学校卒業になります。
3-3. 大学院を中退した場合は、最終学歴は「大学卒業」
大学院を中退した場合は、修士課程中退でも博士課程中退でも、最終学歴は大卒になります。
3-4. 資格取得のためのスクールなどは最終学歴にならない
資格取得のためのスクールや予備校、職業訓練は最終学歴とは認められていません。
4. 大学中退歴の履歴書への書き方
4-1. 大学中退を履歴書に書かないのはあり?
大学中退者の最終学歴は「高卒」ですが、履歴書には大学中退まで書きます。
大学中退を偽って「大学卒業」と書いたり、大学中退を書かずに「高卒」として就職活動を進めると学歴詐称になるからです。
また、大学中退を書かないと大学に通っていた期間が空白期間になります。
就職活動では、明確な理由の無い空白期間はマイナス評価になりがちで、面接ではその期間に何をしていたのか必ずと言っていいほど聞かれます。
このようなことを避けるためにも、履歴書に大学中退まで書くことが大事です。
大学中退について書いておくと、その大学に入学できるだけの学力があったことを証明できる利点もあります。
4-2. 学歴詐称はどうやってバレる?
大学中退者が大学卒業と学歴を偽った場合、企業に入社する際に大学の卒業証明書を求められて学歴詐称がバレる可能性があります。
大学中退者が高卒と偽った場合、高校は卒業しているので、卒業証明書を求められても問題ありません。
しかし、大学に在籍していた際の友人や知り合いと仕事を通してつながるケースはよくあり、その際に、大学に通っていたことがバレることがあります。
学歴詐称がバレた場合、入社前であれば内定を取り消される可能性が高いです。
入社後にバレた場合は、減給などで済めばよいですが、最悪懲戒解雇や支払った給料の返還を求められる可能性もあります。
4-3. 【例あり】大学中退歴の正しい書き方
履歴書の学歴欄に大学中退歴を書くときは、「中退」と略さず「中途退学」と正式に書きます。
小学校の学歴は記載せず、中学校卒業から記載するのが最も一般的です。
ただし、小学校と中学校は義務教育で評価につながりにくいので、高等学校入学から記載しても問題ありません。
<大学中退の履歴書記載例>
<大学中退予定の履歴書記載例>
大学中退予定の履歴書の書き方に決まりはありませんが、「中途退学予定」と記載することで、「どうして大学在籍中に就職活動をしているのかな」という採用担当者の疑問を解消できます。
中退する日が決まっていればその日付を書き、決まっていなければ、日付は記入しません。
就職が決まれば中退する場合は、「中途退学予定」を「就職が決まり次第中途退学予定」と書きます。
<短期大学中退の履歴書記載例>
<通信大学中退者の履歴書記載例>
※ (通信教育課程)の部分については記載しておくとよいですが、省略しても問題ありません。
通信制大学も、学歴として書くことが認められています。
大学名で通信制とわかる場合もありますが、例のように通信制であることを()内に記載すると丁寧です。
<大学中退後に編入した人の履歴書記載例>
中退後に編入をした人は、大学中退を書かずに編入歴を書いても、大学中退を書いた後に編入歴を書いても、どちらでも構いません。
しかし、中途退学と書くと編入したことが伝わりにくく、前向きな印象での編入学ではない誤解を与えてしまうため、例のように省略して書くことをおすすめします。
<大学中退後、専門学校を卒業した履歴書記載例>
<大学中退後に再入学した人の履歴書記載例>
<高認や大検に合格後、大学を中退した履歴書記載例>
高認や大検は基本的に資格ですので、学歴欄だけでなく、資格欄にも記載することができます。
学歴欄にだけ記載することが多いですが、資格欄にも記載する場合は以下のように記載しておきましょう。
「資格欄」
<高校中退の履歴書記載例>
<大学院修士課程中退の履歴書記載例>
<大学院博士課程中退の履歴書記載例>
4-4. 大学中退理由は、やむを得ない理由や前向きな理由なら書いた方がよい
大学中退をした理由については、履歴書に書いても書かなくても、どちらでもよいです。
しかし、書類選考がある企業の場合、大学中退が原因で面接に進めないことも残念ながらあります。
採用担当者が大学中退にマイナスイメージを持っている場合はなおさらです。
中退理由を履歴書に書いておくと、「きちんとした理由があって大学を中退したのかもしれない」と、マイナスイメージを減らすことができます。
ですので、やむを得ない理由や前向きな理由で大学中退をした人は、中退理由も書いておくとよいでしょう。
<病気で中退した場合の記入例>
病気が理由で中退した場合は、中退理由だけでなく現在は完治していることや、仕事に支障がないことも書いておくとよいでしょう。
病気で中退した場合の、その他の中退理由の書き方
- (病気療養のため。現在は完治しており勤務に支障ありません)
- (○○(病名)の治療のため)
<介護のために中退した場合の記入例>
介護が理由で中退した場合も同様に、現在も介護が必要なのか、施設などに頼むことができて介護が不要になったのかなど、現状を伝える一文があると、企業側も働いている姿を想像しやすいです。
介護のために中退した場合の、その他の中退理由の書き方
- (祖父の介護のため。現在は施設に入所したため家庭での介護は不要)
- (親の介護のため。現在は親の病気が完治しており、勤務に支障はありません)
<経済的な事情で中退した場合の記入例>
経済的な事情で中退した場合の、その他の中退理由の書き方
- (家庭の収入事情により)
- (経済的な事情により)
<留学のために中退した場合の記入例>
留学をするために中退した場合、留学先の国名・学校名・期間・取得した資格なども明記しておくと、留学先でどのように頑張ったのかが伝わりやすく、アピールになります。
また、海外の大学に在籍し、現地の学生と同様に卒業を目指す正規留学をしていた人は、以下のように記載すると印象がよいです。
<就職するために中退した場合の記入例>
就職するために中退した場合の、その他の中退理由の書き方
- (社会人として就業したいと考えたため)
- (社会に出て早く自立するために就職したいと考えたため)
<専門学校や別の大学に進路変更するために中退した場合の記入例>
進路変更が理由で大学中退をして、専門学校へ入学したり、別の大学に転学した場合も、学歴欄に退学理由を記載しておくとよいでしょう。
中途退学の下に専門学校へ入学などの記載があると、中退理由を書かなくても「進路変更で中退したのかな」と思ってもらえることが多いですが、書いておく方が分かりやすいです。
また、大学中退から専門学校などに入学するまでに期間が空いている場合、「何か問題があって大学を中退して、その後で別の学校を探したのかな」のような、退学理由をマイナスイメージでとらえられることもあります。
進路変更という前向きな理由を記載しておけば、このようなマイナスイメージを持たれずにすみます。
進路変更するために中退した場合の、その他の中退理由の書き方
- (研究したい分野が定まり、○○大学へ転学するため)
一方で、以下のようなネガティブな理由の場合は、印象がさらに悪くなる可能性が高いので書かない方が賢明です。
- 大学の授業に興味が持てなかったため
- 単位不足で留年が確定したため
- 人間関係がうまくいかなかったため
大学中退理由を明言したくない場合は、「中途退学」とだけ記載しておきましょう。
大学中退については書かないといけませんが、大学中退理由は書いても書かなくても大丈夫なので、理由によって書く・書かないを選びましょう。
以下の記事では、大学中退者の履歴書の書き方を、実際の履歴書の見本を示しながら、より詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
5. 大学中退者の最終学歴の証明書とは?
大学中退者が就職する際には、在学の事実を確認するために、
最終学歴の証明書を提出してください。
と指示されることがあります。
通常であれば、大学中退者の最終学歴は高卒なので、高校の卒業証明書を提出します。
しかし、企業が求めている証明書が、最終学歴の高校の卒業証明書なのか、大学の中退をした事実がわかる証明書なのか、はっきり判断できない場合があります。
そのような場合は、どちらの証明書を提出すればよいのか、担当者によく確認してから提出する必要があります。
当社の調べでは、大学中退者が民間企業に就職する場合、大学中退の証明書を求められた人が約2割、高校の卒業証明書を求められた人が約2割でした。
しかし、学歴の証明書を求められなかった人が約6割と、履歴書に書かれた学歴が正しいのか確認しない企業も多いことがわかりました。
企業から大学中退の証明書を求められた場合は、大学の「退学証明書」「在学証明書」「成績証明書」「在籍期間証明書」などを提出します。
以下の記事で、大学中退の証明書について、それぞれの特徴と証明書を発行するにはどのような方法があるのか解説しているので参考にしてください。
大学中退者は就職時に退学証明書が必要?中退を証明する書類4種類と発行方法
6. 大学中退者の就職が難しい3つの理由
6-1. 応募できる求人が大卒に比べて減る
大学卒業予定の人は、新卒者だけが応募できる新卒採用の求人に応募しますが、大学中退者は社会人なども応募する中途採用の求人に応募する必要があります。
中途採用の求人には、社会人経験がある人向けの求人も多く、新卒採用に比べて未経験者向けの求人が少なくなります。
また、未経験者向けの求人の中でも、学歴要件が「大卒以上」の求人に大学中退者は応募できません。
このようなことから、大学中退者が応募できる求人は新卒者に比べると少なくなります。
大学中退者を調査した結果でも、「応募できる求人を見つけるのが難しい」ということに困難を感じる人がもっとも多かったです。
6-2. 継続力がない人だとみなされる
大学中退者は、企業から「継続力がない人」というイメージを持たれています。
継続力がない人は採用してもすぐに辞めてしまう人が多いので、企業は採用を躊躇しがちです。
何も対策をしないと書類選考や面接がなかなか通らないという事態におちいり、就職するのが難しくなります。
6-3. 就職活動で孤立してしまう
大学中退者は、大学のキャリアセンターが使えなかったり、友人とのつながりがなくなっていたりするので、就職活動に一人で取り組む人が多いです。
一人で就職活動を行うと、不採用になった際に、励ましあったり、アドバイスをもらえる人がいないため、挫折してしまう場合が多いです。
このようなことを避けるためにも、大学中退者が就職活動を行う場合は、はじめに就職エージェントなどを利用して、専門知識のあるアドバイザーとのつながりを持っておくことが大事です。
このような人は、就職活動について適切なアドバイスをくれるだけでなく、挫折しそうな時に励ましの声をかけてくれるので、就職活動を継続できる可能性を飛躍的に高められます。
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もちろん履歴書・面接対策なども丁寧に行ってくれるので、大学中退後の就職活動に不安がある人にも役立ちます。
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7. 大学中退者が就職を成功させる4つのポイント
大学中退をしていても企業から内定をもらっている人はたくさんいます。
ここでは、大学中退をした人が就職を成功させるための4つのポイントについて見ていきましょう。
7-1. 面接で中退理由は、嘘をつかず正直に伝える
履歴書に大学中退について記載した場合、面接では必ず中退理由について質問されます。
必ず質問されることについては、事前に答える内容を考えておくことが鉄則ですので、中退理由の答え方を考えておきましょう。
中退理由は、基本的に中退に至った本当の理由を正直に伝えるとよいでしょう。
面接官は中退理由の内容そのものについても重視しますが、嘘をついたり、ごまかしたり、隠したりするような人ではないかも確認します。
もし嘘をついてしまうと、その後に突っ込んだ質問をされた時に、答えに困ってしまったり、矛盾した内容を伝えてしまうと、その時点で採用されることはなくなってしまいます。
7-2. ネガティブな中退理由は、ポジティブに言い換えて伝える
中退理由は基本的に正直に答えることが大事ですが、「人間関係に悩んだ」「勉強についていけなかった」というようなネガティブな理由をそのまま伝えるのはおすすめしません。
実際、大学中退理由の多くはネガティブな理由ですが、そのまま伝えると、「仕事でも辛いことがあると辞めてしまうのではないか」と悪い印象を持たれかねません。
このような場合は、嘘の中退理由を伝えるのではなく、以下のようにポジティブに言い換えて伝えましょう。
「人間関係に悩んだ」
↓
「入学時に人見知りをしてしまったことが原因で、友達が中々できませんでした。そのような時に行った老人ホームのボランティアで、お年寄りの方の手伝いをして喜んでもらえることに大きなやりがいを感じました。その時に、以前から関心の高かった介護スタッフになろうと決意しました。仕事では誰に対しても自ら積極的に話しかけ、みんなが心地の良い環境を作っていきたいです。」
「勉強についていけなかった」
↓
「一人暮らしの生活費を自分で払っていたこともあり、成果に応じて収入が増える新聞の訪問営業のアルバイトに夢中になりました。次第にアルバイトの時間が増え、恥ずかしながら留年したため中退しました。大学中退という結果にはなってしまいましたが、大学に進学しアルバイトをしたことで、営業職というやりたいことを見つけることができました。仕事では、アルバイトよりも求められることが多くなると思いますが、営業のスキルを日々磨いていきたいと思っています。」
このように、志望動機や仕事への熱意、「生活費を自分で払っていた」のようなやむを得ない事情を含めながら、ポジティブに伝えると好印象です。
以下のような内容を自分の中退理由に含めると、ポジティブな中退理由になりやすいので、よければ活用してください。
- 大学中退の反省点や失敗から学んだことを、仕事で活かすことができる
- 大学を途中で辞めることにはなってしまったが、中退を考えたときに自分の人生について真剣に考えることができた
- 大学に通うより早く働きたいと思った
中退理由別の回答例文については、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもチェックしてみてください。
7-3. 就職活動におすすめの時期
大学中退をした後は、なるべく早く就職活動を行うことが大事です。
大学中退後に何もしていない期間(ブランク期間)があると、その期間に何をしていたのか面接で質問されるので、うまく説明できないと評価が低くなるからです。
また、年齢が高くなるのに合わせて企業から求められる仕事経験も高度なものになりますが、アルバイト経験は、正社員とは仕事内容が違うと考えられて評価されないことが多いです。
以下のグラフは、フリーターをしていた期間別に、正社員になれた割合を表しています。
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『大都市の若者の就業行動と意識の分化−「第4回 若者のワークスタイル調査から」−』
フリーター期間が長ければ長いほど、正社員になれた割合はどんどん低くなっています。
大学中退後に少しのんびりしたいと思う人もいますが、なるべく早く就職活動をはじめると就職できる可能性は高くなります。
7-4. 学歴不問や高卒以上、未経験者歓迎の求人に応募する
大学中退者が応募する求人は、中途採用の仕事経験者も応募する求人が多いので、募集要項をよく見ずに応募しても採用されにくいです。
大学中退者は、募集要項に「学歴不問」や「高卒以上」「未経験者歓迎」と書かれた求人に応募すると採用されやすくなります。
このような求人は、営業職や販売職などに多いですが、ITエンジニアなどの技術職にも、教育環境を整えて、学歴を問わなかったり、未経験者歓迎として求人を出している企業がたくさんあります。
募集要項が緩い求人には「ブラック企業も多いのでは?」と心配するかもしれませんが、事業拡大中で窓口を広くして幅広い人材を採用したい場合や、仕事内容が比較的簡単で未経験からでも身につけられる場合などもあるので、必ずしもブラック企業であるというわけではありません。
むしろ教育体制が整備されていて、1からスキルを身につけることができるなど、仕事未経験者にはよい環境である場合も多いです。
特に技術職で「学歴不問」「未経験者歓迎」で募集している求人は、学歴や経験などよりも、入社してからの知識や技術の呑み込みが早い、年齢が若い人を求めているので、大学中退者も採用されやすいでしょう。
8. 高卒と大学中退では、どちらが就職に有利?
高卒と大学中退では、どちらが就職に有利なのかは、採用担当者によって判断が大きくわかれるので、一概には言えません。
大学中退者は学校を途中で辞めているために印象が悪く、採用選考で高卒の人よりも不利になることがあります。
しかし、大学は卒業していなくても、入学できるだけの学力があると評価されることは多く、偏差値の高い大学の中退者は高卒の人よりも就職に有利になるケースが多いです。
国公立や早稲田・慶応といった超難関大学だけでなく、偏差値50以上の大学であれば、採用担当者も大学名を知っているケースが多いので、評価が高くなる可能性があると考えておくとよいでしょう。
ただし、あくまで学力を評価されているので、偏差値が高くない大学を中退している場合は、あまり評価されることはないと考えておいたほうがよいでしょう。
9. 大学中退者が就職活動で苦労した体験談7つ
大学中退後に就職した7名の方に、大学中退したことで就職活動で苦労した体験談を作成してもらいました。
- 求人探し、履歴書作成、面接、それぞれの場面で学歴が原因で苦労した点
- 大学中退について隠して就職活動を行おうと考えたことがあるか
- 学歴は就職後にも影響しているか
といったことを聞いています。
また、これから就職活動をする大学中退者向けにアドバイスももらっています。
以下の記事に体験談を掲載しているので、参考にしてみてください。
10. 大学中退でも公務員や資格、編入の試験の受験資格を満たせる?
10-1. 大学中退した年齢によって公務員試験が受けられない職種がある
公務員試験は、受験資格に「学歴」を設けないケースが多いので、大学中退をした人が受験できなくなることは少ないですが、受験資格に「年齢制限」があるので注意が必要です。
例えば、地方公務員の事務系初級や技術系初級の場合、年齢制限が「17歳〜20歳程度」となっています。
国家公務員においても、一般職の高卒者を対象としたものは、「高校卒業見込み及び、卒業後2年以内」となっています。
税務職員なども「高校卒業見込み及び高校卒業3年以内」となっています。
これら以外の職種でも、年齢制限が厳しいものがあるので、公務員を目指す場合は、大学中退をする時の年齢が低いほうが、さまざまな職種を受験することができます。
大学中退者の公務員就職完全ガイド!給料や職種、年齢制限、試験内容を解説
10-2. 国家資格の受験資格に「大学在籍期間」や「取得単位数」がある場合も
就職活動だけでなく、国家試験を受験する場合にも、「大学在籍期間」や「取得単位数」に一定の条件を設けている場合があります。
例えば、社会保険労務士であれば「62単位以上の取得」が求められています。
また、保育士資格であれば、「大学に1年以上または2年以上在籍、62単位以上の取得」が求められます。
この他の資格でも、大学在籍期間や単位数が条件になることがあるので、それらの資格取得を目指しているのなら、中退をする前に必要な在籍期間と単位を満たせるようにしておく必要があります。
10-3. 編入学をする場合は取得単位に条件がある
大学を辞めて、他の大学に編入をする人も多いですが、必要な単位を取得できていない場合は編入ができないので、もう一度高校生などと同じように受験をして、1年から勉強をしなければなりません。
多くの大学では、2年に編入する場合は、「30単位以上の取得」が必要とされており、3年に編入する場合は、「60単位」が必要とされています。
ただ、これらよりもさらに厳しい条件を設けている大学もあるので、編入を検討する場合には、各大学の案内を確認するようにしてください。
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11. まとめ
ここまで、大学中退者の学歴についてさまざまな角度から解説しました。
大学中退者の最終学歴は高卒なので、就職活動では、応募できる求人が少なくなりがちです。
また、継続力がないというイメージを持たれてしまったり、孤立してしまうこともあります。
大学中退者の就職活動は、周りに相談できる人が少ないので、就職エージェントなどの活用がおすすめです。
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岸 憲太郎
・株式会社ウェイズファクトリー代表取締役
・関西大学総合情報学部卒業
15年以上の就職支援経験を通じて、多くの採用担当者や求職者と情報交換をしてきました。
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