大学中退後の非正規雇用者(アルバイトや派遣社員など)の割合は?

最終更新日: 2018年5月12日

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大学中退をすると、正社員ではなく、アルバイトや派遣社員などの非正規雇用者にしかなれないと考えている人も多いのではないでしょうか?

こういった疑問に答えるために、国が大学中退者を対象として、中退後の働き方に関して調査を行った結果があるので見ていきましょう。

大学中退後、アルバイトなどの非正規社員にとどまっている人の割合

2012年に、独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)が、大学中退者を対象とした調査を行い、『大学中退後に非正規社員として働いている人の割合』を発表しました。

その調査結果によると、大学中退後にアルバイトや派遣社員・契約社員などの非正規社員に留まる人の割合は、

  • 男性の大学中退者:37%
  • 女性の大学中退者:65%

に上るとの結果が出ています。

大学卒業者では平均すると23%(2012年文部科学省調査)の人が非正規社員など、安定した職業についていない、との結果が出ていることと比べると、大学中退者の非正規雇用者割合は高いことが分かります。

大学中退直後に就職活動をした人は少ない

この結果だけを見てしまうと、

「大学中退をしたら非正規社員にしかなれないなら、就職活動をする意味がない」

と考えてしまう人もいるかもしれません。

しかし、この調査は、中退後に正社員を目指して就職活動を行った人だけを対象とはしていません。

大学在学中からしていたアルバイトを、中退後も続けているような人もたくさん含まれているので、非正規社員の割合が高くなっているのです。

では、大学中退後に、正社員への就職活動を行った人は、どれくらいいるのか、についても見てみましょう。

同じ機構が2015年に、

  • 大学中退直後にしたいと思った事
  • 大学中退直後に実際にしていた事

について調査をしています。

以下のグラフが調査結果なのですが、『大学中退後に就職活動をした人』は、『正社員として就職するための準備をした』といった形で表示されているのでチェックしてみて下さい。

中退した直後にしたいと思ったことと実際にしていたこと(独立行政法人、労働政策研究・研修機構調べ)。中退した直後にしたいと思ったこと。正社員として就職したい、46.6%。アルバイトをしたい。21.4%。特に何も考えていなかった、16.4%。他の学校へ入学したい、12.8%。資格を取得したい、11.4%。在学中から行っていたアルバイトを継続、11.1%。職業訓練を受けたい、3.6%。中退した直後に実際にしていたこと。正社員として就職するための準備をした、32.1%。アルバイトを探した、31.8%。何もしなかった、8.5%。入学するための勉強した、3.9%。資格取得のための勉強をした、10.6%。アルバイトを継続した、27.3%。職業訓練を受けるための準備をした、3.7%。
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構『大学等中退者の就労と意識に関する研究』平成27年5月

この調査結果からもわかるように、大学中退直後は、46.6%の人が『正社員として就職したい』と思っていたものの、実際に就職活動を行った人は32.1%しかいません。

一方で、大学中退直後に、『アルバイトを探した』『在学中のアルバイトを継続した』という人は、中退直後にしたいと思った事よりも割合が増えています。

☆大学中退直後に実際にしたこと

  1. 正社員への就職活動  32.1%
  2. アルバイトを探した  31.8%
  3. アルバイトを継続した 27.3%

このように、大学中退後に正社員を目指した就職活動を行った人は少ないことがわかります。

早く就職活動をした大学中退者は、正社員になれる

ここまで見てきたように、大学中退後に、アルバイトなどの非正規雇用者になる人は多いのですが、非正規雇用者は、早く就職活動をしなければ正社員になりにくいという調査結果も出ています。

下のグラフは、『正社員になれた割合をフリーターの期間別に表したもの』です。

調査対象はフリーターですが、大学中退者にとっても参考になる資料なので、調査結果を見ていきましょう。

正社員になれた割合・フリーター期間別。6ヶ月以内、男性72.5%。女性56.5%。7か月から1年、男性61.7%。女性55.1%。1年から2年、男性60.0%。女性42.9%。2年から3年、男性62.1%。女性54.1%。3年以上、男性57.0%。女性38.3%。
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の展開ー『第3回 若者のワークスタイル調査』からー」2012年

調査結果からもわかるように、フリーターから正社員になれた期間は、フリーター期間6か月以内が最も多く

  • 男性 72.5%
  • 女性 56.5%

となっています。

それ以降、フリーター期間が長くなるにつれて正社員になれた割合は低くなっていき、フリーター期間2年から3年で一時上昇するものの、3年を超えてしまうと、

  • 男性 57%
  • 女性 38.3%

と、さらに低くなります。

フリーター期間が長い人は年齢が高くなるため、

  • 男性は、年齢に応じた社会経験や知識が乏しい
  • 女性は、結婚や出産の適齢期が近いため、数年で退職する可能性が高い

などの理由から、採用をためらう企業が少なくありません。

いわゆる『高齢フリーター』と言われる、パートやアルバイトをしている35歳から54歳までの男女は、2017年に95万人います。(※1)

『正社員になりたい』と思っている大学中退者は、この人数の中に入らないためにも、できるだけ早く就職活動をはじめて、正社員を目指すとよいでしょう。

(※1)出典:Yahoo!JAPANニュース『2017年は95万人...高齢フリーターの推移と現状

まとめ

調査結果では、大学中退後に非正規社員になっている人が多いという結果が出ていましたが、そもそも正社員を目指した就職活動を行った人が少ないことが大きな原因になっているようです。

ですので、『大学中退者は就職活動をしても非正規社員にしかなれない』ということでは決してないので、悲観する必要はないです。

正社員の内定をもらうためには、どれだけ本気で就職活動に取り組めるかが重要です。

大学中退後に就職活動を早く行うことで、企業に本気度が伝わり、内定をもらえる可能性を高めることができるので、正社員になりたいということでしたら、できるだけはやく就職活動を行うとよいでしょう。

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